Love Sick


君にとって俺は好きか嫌いかと言えば即嫌いだと君は言うだろう。
だけどあの日あの時、抱き締められた感触が忘れられ無くて気になってしまうよ。
君は何をして笑っているの?
君は誰と話しているの?
手放された迷子の子供みたいに泣きそうになりながら君を目で追う。今日も可愛い後輩を連れてデートかい?

やっぱりあの日は幻。

俺が女だったらちゃんと向き合えただろうか。

抱き締められた時、耳元で囁かれた四文字を聞かずに済んだだろうか。

いま鏡に映る自分は自分では無いようだ。
まいた髪に赤い紅。黒いドレス。
よく似合ってる。

俺は家を飛び出して少し高めのヒールを高鳴らせながら駆けて行く。
かつんかつんかつん。
女になれば君は見てくれるのでしょう?
君が望んだ形でなんか終わらせない。そんなの俺が許さない。


あの日あの時の場所。

君は俺を見るなり驚いた顔をして名前を呼んだ。

ねえ、この際教えてあげる。

俺は人類の愛を謳っているけど一つだけ例外があるんだ。

「君の事だよ」

だからさ、

あの日みたいにもう一度抱き締めて「愛してる」て言ってよ。











じゃないと死んじゃいそうだ。





ラブアトミックを聴いたら書きたくなったんだ。最近曲パロ多いな…

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