もしも、あの時に本当に遊びと呼べた行為ならこの場所に俺達は居ないだろう。
もしも、あの時に君が嫌だと断って居たらこの場所に俺達と呼べる者はないだろう。
もしも、あの時に君が俺に「愛してる」なんて言ってたら俺達は成り立たないだろう。

でもね聞いて。

あの時の一番綺麗な姿で俺を抱いたのは君でしょう?

だからね、

責任をとって欲しい。

今度は遊びでは無くて、今度は本気で、今度は「愛してる」と言って、俺を抱いてよ。
君が俺を想うならば。それに俺は有無言わずに応えるから。

あの日の俺の心はいっぱいいっぱいで余裕も無くて、でも君が言う綺麗だ、という声に嬉しくて死にそうだった。

季節はいつの間にか巡り、涙も流せぬままに別れて。もし卒業式の時に本当の想いを伝えて居たら君はどう応えて居たのかな。
今も二人で指を絡めてベットに寝転んでいたいよ。あの日みたいに、あの日、みたいに。

繰り返し季節を巡る。


そうしてようやく出会った君は、あの時と同じ事を言うんだ。



綺麗なわたしを
(「綺麗だな」)
(全く変わらない声で、)


某歌姫の「一/番/綺/麗/な/私/を」を聴いたらすんごく書きたくなった。これは静臨テーマソングですか?