そうやって物事を考えないで。
笑わせないでよ、馬鹿みたい。
人生なんて楽しんで居ないとつまらないだろ?そ、こういう風にさ。
「は、ん…っ」
「もう、やめ…ろ」
「ははっ、シズちゃん、もう、限界?」
「うるせぇ…」
「あっ、あん、ん…」
目の前がチカチカして、お腹をグルグルするこの感じがたまらない。
もっと欲しい。
愛情?なんて笑わせるな。
俺が欲しいのはその大きいの、ね?
ぶっとんじゃうのなら、俺をその気にさせてみて。いつものように口にして。
俺がしゃぶるみたいにさ。
「もういい加減、やめろ…!」
「逃がさないよォ…?責任、取ってよ」
君が俺を欲情させたんだから。誘って来たのはシズちゃんでしょお…?
逃げるなんて、許さない。
もしかして池袋最強はその程度なの?
「も、イきそ…出して、」
「く、そっ」
「ふあ!?」
せっかく俺がフェラしてあげてんのに、いきなり肩を掴んでベッドに押しつけると今度は俺のペニスをくわえた。
ああああ、何、これ。
「あっ、あぁ!あん、シズちゃ、や」
「手前ぇがしたんだろ?」
「シズちゃ、イってな、いでしょ…ひん!も、ちゅぱちゃぱ嫌ァっ、ああ!」
ん、ちゃぱ、じゅぶ。なんて卑猥な音が耳に響いて自然と腰が動く。
駄目、だめ、あ、だめっ。
「やめ、シズちゃん!あ!イっちゃ、口ぃ、離してぇ!」
「口んなひゃでいひぇよ」
「あっ、ああ、んああああああああああああああッ!!」
最後の最後に強く吸い上げられて俺はシズちゃんの中でイった。
ああ、きもひい。
「甘いモンも好きだが、たまには苦いモンもいいな」
そんな我が侭、馬鹿みたい。
ああ、でも俺もそうか。
たまには甘美に溺れるのも悪くはない。
馬鹿らしい。
ああ、罵ってくれ。構わないよ。
さあ。ここからがラストスパート。
理性と本能、どちらが勝つの?
「もう、良いだろ…」
「だぁめ、まだ…終わってないだろ?」
「手前ぇとなんかヤりたかねぇよ」
「本当は、ココを欲しがるくせに?」
「っ…」
ねえ、我慢しないで。
もっといっぱい俺を満たして。
欲しいの。
お預けだなんて許さない。
「臨也…」
「あ、んく…」
「いざ、や」
「あああ、あ、は、いっ…たぁ」
動いて、と言えば最初から飛ばすように強く打ち付けて来た。なんだ、ほら。本当は欲しかったんじゃないか。
「うあ!あっ!ああ!激しい、よぉ!あっ、ひい、」
「うる、せぇ」
ぐちゅぐちゅって、きもちい。中で大きくなるシズちゃんのペニスがきもちい。
嬉しいだとか気持ち良いだとか、そんなの結局は自己満足だなんて、そんなの関係ない。ぶっとばして。
もうぶっとんじゃったら?
どこに不満があるの?
ああ、も、逃がさない。
だからね、ほらね、覚悟して。
「あひっ、良い、シズちゃ、良い!もっ、ああ、駄目か、も!あああっ」
「いざ、やっ…」
その目で最後まで見届けて、
もうそろそろ限界。
「イく、シズちゃ、イク!シズちゃんにずぼずぼ掘られて、あっ、いっぱいお腹に精液注がれながら、イっちゃう!」
「イけよ…っ」
ああ、もう、駄目。
「あああああッ!!」
「く…」
「あ、ぁひっ…お腹、あちゅい…赤ちゃん出来ひゃう…」
「孕んでみろよ」
赤ちゃん出来たら良いのに。
なぁんて笑いながら俺たちは何故だかその日から身体を重ね合うようになった。
それからというものも身体を重ねたら気分が悪くなったので新羅のとこに行ったら「おめでただね」と笑った。
「は?」
「だから、臨也の中に子供が居るんだよ」
あまりの事に言葉が出なかったが、暫くしてからの第一声は笑いながら答えた。
「え?あぁ、そう」
こりゃあシズちゃん、逃げられないや。
あはは!これだから人間はやめられない!
どんな顔をするのか楽しみで俺はスキップをしながら池袋の町にいつものように溶け込んで行った。
(え?あぁ、そう。)