ここからまた始めよう
ある日の夜中、水鳥から
「別れて」
とメールでいわれた。
俺はなぜ別れてといわれたのか解らなかった。
俺は
「なんで?」
とメールを返したが返信は来なかった。
俺は別れての三文字の言葉が頭から離れなくて夜寝れなかった。
次の日、俺は学校に早めに登校して二年の水鳥のクラスに行った。
当然のこと水鳥は居なかった。同じクラスの茜さんに聞いたら学校を休んだそうだ。茜さんに水鳥が休んだと聞いたあとすぐに俺は水鳥に電話をした、だが水鳥の声は電話から聞こえなかった。
俺はメールで「理由が聞きたい」と入力し水鳥にメールを送った。
すぐにはかえって来なかった。
放課後、サッカー部の練習が終わり部室で着替えていたら携帯が光った。 俺はすぐにメールを見た。水鳥からだった。
内容は
「南沢は昨日、女子とキスしてたよな?だからだよ。」
俺は昨日のできごとが頭に浮かんだ。確かに俺は昨日、キスをしていた。だけどそれはしょうがなくしてしたキスだった。
昨日、放課後に俺は同い年の女子に告白された、だけど俺は
「俺には大切な人がいるから付き合えない」
と女子に言った。
女子は
「あたしはずっと南沢を見てきた、5年間も南沢が好きだったんだよ。なのに…一年間しか一緒いないあの子のどこが好きなの?あたしを見てよ。こんなにも、こんなにも好きなのに。」
南沢も正直嬉しかった、だけど俺は断った。
水鳥がいるから。
「気持ちは嬉しい、だけど俺は水鳥がいる」
そのままの気持ちを言葉にし返事を返した。
「…わかった、じゃあ諦めるから…キスして?」
「はぁ?」
「お願い、けじめをつけたいの。このままだとあたし彼女さんに何かしちゃいそう…」
「っ、わかったよ」
俺は水鳥に何かされるのが怖くて仕方なくなった。
俺は女子に軽くキスをした。
本当に軽く、コップに入った水を飲むときみたいに。
水鳥のときは唇を何回も合わせ「好き」て気持ちを表し、思いながらキスをする。それが俺と水鳥のキスのしかた。
俺は水鳥のメールを見つめながら思った、あのとき女子のキスを断ってたらこんなモヤモヤした気持ちにならずにすんだって。あと女子が言ってたみたいに「何かしちゃいそう」ならば俺が水鳥をその女子から守ってやればいいいて。
俺は水鳥にメールで
「会いたい」と送った。 すぐに返事は来なかった。
俺はまだ着替えの途中だったので、制服に着替え部室のソファーに座り、水鳥からの返事を待っていた。
サッカー部の皆は挨拶をし帰って行った。だが、茜さんはまだ部室の壁に寄っ掛かりカメラを見ていた。俺は茜さんと目が合い近づいてきて俺の目の前にカメラの撮影画面を見せた。
「これ、見てください」 そう言われ、俺は茜さんのカメラの撮影画面を見た。そこには俺と水鳥のツーショットが写っていた。
「わたし、水鳥ちゃんの写真良く撮るんでわかるんです」
「わかるて、なにが?」
「水鳥ちゃんの心から笑っている笑顔がわかるんです」
茜さんはそう言ってニコりと笑い部室から出ようとしたとき俺の方を向き
「水鳥ちゃんは南沢先輩が本当に大好きなんですよ、南沢先輩が思ている以上に」
そう言って部室を出ていった。
茜さんが出ていったと同時に水鳥から返事がきた。メールには
「いつもの場所で待ってるから」
いつもの場所とは水鳥と俺がやる事、する事がないときにいく公園のこと。俺は急いでカバンを持ち、部室を後にした。
(大好きだ、)
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
続きます
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