殺意の証人
笑えていた気がしていたのはどうやら僕の勘違いだったらしい
あの夜ママはきれいに啼いていた
唆した小指は嘘つきの烙印を押されたのでした。
優しさをちりばめた嘘は甘い
世界が終わる日になんてどうせ生きていやしないよ
逢瀬の夜は蝶番に合い言葉をはさんで
メス犬とラブドール
砂にとられた裸足がたとえ硝子片を踏みつけても
地平線から昇る朝日が美しいという風潮
神は親にあらず
歴史は勝者に平伏する
善悪は勝敗に起因する
正否は比率に加担する
羊水に守られて微睡む権利を僕等はとうに失ったのだ

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