思春期に死にたいとか殺したいとか思うのは、発作みたいなものなんだそうだ。なんだか同性が気になっちゃうのも発作。そう、発作。
先輩が想い人の悩みの種を殺したり、後輩が双子で自殺したり、人の死は思春期のぼくらのまわりに意外とごろごろ落ちている。マネキンの脚を撫でまわしたり、同性同士で抱きしめあったり、大人の世界では抹殺されてしまいそうなこともぼくらのやわらかい頭は意外と柔軟に受けとめる。
いつだろうか、それができなくなるのは。いつからだろうか、それができなくなったのは。
わたしもできなくなった。受けとめれなくなった。だけど、わたしは同性がすきで、そんなわたしをわたしは受けとめれない。
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