「…お前、また行ってきただろ」

とんとん、と自分の首元を叩いてギルティの遊びの跡を示す。
赤い鬱血はまだ新しく、そうして俺には覚えがない。

「えー?今更俺に操立てなんて求めますか」

ギルティがおかしそうに笑って、俺の首に腕を絡めた。

たまに、なんて可愛らしい頻度ではなく、ギルティは夜に部屋を抜ける。
快楽主義者のこいつに分別やら道理やらを諭すのは、それこそこいつの言う通り“今更”だ。

だけど。

「ん、」

唇を重ねながら尻の割れ目に沿って指を伝わせれば、ギルティの腰が揺れる。

「お前がこっち使わせるのは、俺だけだもんなあ」

しっかり操立てしてんじゃん、と笑えば、うるさい!と鬱血みたいに赤い頬で怒鳴られた。

(120816)

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