tanka 1 2 3 4 5 


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美しいことのはだけを食んだならきみの心臓抉れるだろうか

ロリィタのパニエの中には永遠の少女の夢と愛が脈打つ

あなたが紅を引いてくれたから嬉しくて微笑って逝ける小指結んで

このいのち尽きるさいごの瞬間にきみの姿を網膜に焼く

靴紐とおんなしようにこの指とあなたの指を蝶に結えたら

シャボン玉そんな儚いものになど例えさせない君への想い

たとえ死がふたりのからだ別つとも死んでも愛して骨まで愛して

夜を泳ぐ星の合間を縫いゆけば鯨の背中にキスできるかな

君のため、なんて詭弁を吐くあなた わたしでなくてあなたの為でしょ

かんかんと鳴る遮断機のその向こう踏み切り越えて君に会えたら