独占される男 | ナノ
汚い(人によってはグロ的汚さ)のでR15G/歪んだ愛/僕×独占欲男


「これが真くんの使用済み下着でしょ・・・あ、歯ブラシなんかもあるよお。で、こっちはこの間捨ててたぬるぬるティッシュね。あの時は凄かったねえ、真くん全然治まんないんだもん。俺もやたら興奮しちゃったっけなあ。で、で、これが真くんの切った爪。×月×日は深爪しちゃってちょっと血が滲んじゃってるね。あとこっちには髪の毛とか、あとちょっと恥ずかしいけど・・・真くんの排泄物、とかね。うん、便器に残ったやつをちょっとずつ回収してるんだよ。これはホント大変!でもこれ、すぐに状態悪くなっちゃうからその時は捨てなきゃいけないんだよねえ・・・うん、いつも凄く凄く悲しくなっちゃう。・・・だからねえ俺、考えたの!写真とって、それでアルバム作ることにしたの!ほらみてこの×月×日の水みたいなやつ・・・」

僕の恋人の独占欲は異常だ。僕自身から僕の手に触れたものや体から排泄されるもの、とにかく僕に関連するものは全て手に入れないと気が済まないらしい。そして、こうして偶に集めたコレクションを片っ端から引っ張り出してきては、僕本人に見せびらかして、自慢してくる。多分僕は彼のものだということを常に僕に感じさせていたいのだろう。
今も幸せそうに笑いながら僕の排泄物の写真をおさめた悍ましいアルバムを見せようとしてくる。
遠慮しとくよ、と言うと、「そっかー」と眉根を下げながら引き下がる。僕に嫌われたくないから強要するようなことはしないのだ。なんと献身的なことか。僕は思わず瞳に涙が浮かぶ。

目聡い彼はそんな僕を見ると、僕と同じように(否、それ以上に)瞳に涙を浮かべさせながら焦った口調で「どうしたの」と尋ねてくる。
そして僕の体を抱き寄せ、力強く抱きしめながら頭を何度も何度もゆっくりと、まるで壊れ物を扱うかのように優しい手つきで撫でてくれる。涙で震え声になりながらも「よしよしっ」と囁き続けてくれる彼はもう、本当に可愛い。
僕は心地の良い彼の手の感触に身を預け、幸せを噛み締めるようにして少しずつ瞼を閉じる










「お前の恋人って随分と変態だけどさ、それを自然に受け入れてるお前のほうが相当な異常者だと俺は思うわ」
そう言う友人の顔は別段嫌悪に塗れた様子はなく、至極落ち着いていた。こんなこと言ったって特に僕には痛くも痒くもないのだということを、長年の付き合いからこの男は十分理解しているようだった
僕は少なくなったアイスコーヒーをストローでがしゃがしゃと掻き回しながら答える。
「そんなんあたりまえじゃん」
僕は顔が自然とにやついてしまうのだった。




独占される男


好きです変態×変態!
排●物アルバムについては…
夜中意識が朦朧とした中かいたので…仕方がないんだよ!

当然ですがいいわけでございます


まあ
最初の説明のカップリングのやつに
僕(変態)×独占欲男(変態)
と付け足すとなんともわかりやすくなる
(20120819)
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