「決めたんだ、僕が守るって」
ファントムハイヴ家の使用人の一人、庭師フィニアンは怪力…。
「屋敷の汚れは、家女中が払う!!」
ファントムハイヴ家の使用人の一人、家女中メイリンは狙撃…。
「お体が冷えます、ベッドにお戻りくださいませエリザベスお嬢様」
ファントムハイヴ家の使用人の一人、家令(?)タナカはごまかしを…。
「ここは地の果て、厨房へようこそ」
ファントムハイヴ家の使用人の一人、料理長バルドは銃火機…。
それぞれの担当を、それぞれの力と業で、サーカス団を倒していく。最後に集まる場所…フィナーレを飾るは猛獣使い。場所は厨房。
「粉≠チてのは細かけりゃ細かい程燃えやすい。空気中の粉の濃度が高くなりゃ、それは爆発性のガスと一緒だ」
最後に残った猛獣使い。
最後の舞台は厨房だった。
辺りに舞うは白き粉。
シェフはそうそうと上へと避難。
「ミネソタで18人も天国へブッ飛ばしちまった小麦粉工場の話を知ってっか?」
「!?」
「悪ーなねーちゃん。これがオレ達の仕事なんだよ」
鮮やかとは言えない、しかし彼らは与えられた事はやり遂げる。
「あれらは、僕とダリアとセバスチャンが選び雇用した私兵」
「なっ…」
『何があっても、ファントムハイヴ家の秘密と誇りを守る』
「それが」
主人達も、それは解っていたし…それを裏切る気もさらさらない使用人。
「ファントムハイヴ家の使用人だ」
まるでシエル達の声が聞こえていたかのように、バルドは言い放つと火のついたマッチを落とした。次に響くは、木々をも吹き飛ぶ爆発音。
next.
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