「ミナト」

「ん、どうしたのなまえ?」



ミナトは読んでいた巻物から目を離し私の目を見つめる。ミナトの綺麗な蒼眼に見つめられるのは恥ずかしいけど、ミナトのこうゆうとこが好き。
でも、



「今日はデート行くって言ってなかった?…忙しいなら、いいけど……」

「あ、」



ポロリと手から巻物が落ちる。ミナトの顔面はだんだんと色を無くしていく。…ちょっと大袈裟だよ。



「ご、ごめん!!」

「いい。それ自来也先生からの宿題でしょ?」

「う、うん…」

「ねぇ…ミナト?」



分かってる。
若くして火影として"影"を背負ったミナトには学ばなければならないことが山のようにある。この巻物もその一つ。



「ほんっとにごめん!!」



両手を合わせて勢いよく謝るミナト。……私、怒ってなんかないんだけどな、
それを、表したくてミナトの綺麗な太陽のような金髪を撫でる。さらさらと指の間をすり抜けるミナトの髪。



「っ、//なまえ??」

「幸せだよ?私」

「……でも、俺」

「ミナトの傍にいれて……私、幸せ者なんだよ…!」



困った顔も素敵だけど……



「ミナト、笑って…?」

「はは、なまえには適わないよ。これじゃ、どっちが年上か分からないね」

「恋愛に年上も年下もないでしょ?」

「…だね」



交わる視線。重なる影。幸せはだんだんだんだん膨らんで膨らんでそして、未来へ。



(20110225)


甘になってますか…これ?なまえさんとミナトは恋人でミナトが年上なんですけど……分かりずらい。ミナトは火影に成り立てで修行中の身。ですが、幸せなミナトとなまえさんという感じを表現出来てるといいなーと思います。
桜華さまリクエストに沿えきれずすみません。企画参加ありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いします。
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