モノクロボール 07 「どうしよう、………カッコ良すぎだよぉ…」 ワァーワァーと、盛り上がる国立競技場は決勝戦を迎えていた。ミナトは点取り屋みたいでボールを操り敵陣の中へ軽やかに斬り込むと思ったらキーパーを守るようにゴールを守ったり… 「ミナトの奴張りきっとるのぉ」 試合は1-2で木の葉学園が負けている。しかし、敵の一点はさっき入れたばかり。木の葉学園は結果よりも前に向かって進んでいる。スポーツってこんなにカッコよくて見ててワクワクするものだったんだ! 「ミナトー!!行っけー!!!」 《木の葉学園一点追加!波風選手見事なシュートで同点に追いついた!!残り三分逆転なるか?!》 解説者の声が場内に響き渡る。瞬きなんてしてらんない!息なんてしてらんない!私の声がミナトに届くように身を乗りだし、声を張り上げる。 パシュッ! 「、!!!」 残り時間あと三秒という時ミナトが蹴ったボールは追加点を許さなかった。 ピー! ここで、ゲーム終了の笛が鳴る。試合はPK戦にまで持ち込んだ。結果は木の葉学園の準優勝。優勝には一歩及ばなかった。 (うむ、次期キャプテンは決まったのぉ) こうして、全国への闘いは幕を閉じ、ミナトは次期サッカー部キャプテンとなり夏は終わりを告げた。 (20110105) [前へ] | [次へ] |