little boy




「エドー今日はどうしたの?」



どうしたの?と、なまえが思うのも無理はない。ここは一般人が滅多に来ないような高級レストランなんだから。
慣れない余所行きの姿に少々困惑していたなまえだがキョロキョロと落ち着きのないエドを見やるとちょいちょいとエドを呼ぶ。



「お、お前、近すぎ!」

「何言ってんのよ。トイレ行きたいんならあの通路の右に曲がったとこにあるって教えてあげようとしただけなのに。場所が場所だから大きな声で言うわけにはいかないでしょ」



なまえはエドワードがキョロキョロしていたのはトイレを探していたんだと思い、場所を教えようとしたらしい。



「ちげーよ!」

「もう、どーしたのよエド」

「なんつーか、その、」



上を向き、下を向き、右を向き、左を向きと忙しいエドの瞳。なまえは怪訝な顔をするがピーンとくる。



「エドったら照れてる?」

「照れて悪いかよ」

「ぜーんぜん♪」



彼女と彼氏という関係になってからだいぶ経つがエドのなまえに対する想いは大きくなっていくばかり。そんなエドになまえはもちろん幸せを感じている。



「一回しか言わねぇからな」

「え、」

「お前の人生半分俺にくれ!!俺の人生半分はお前にやる!!」



フーっと、荒い鼻息のエド。うーん60点かな?だってね、名前でプロポーズしてくれなかったし。



「だーめ、私の全部の人生受け入れてくれなきゃ、ね」



彼への想いは等価交換じゃ足りないんです!



(20110211)
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