ソワソワ




name change
(ブラウザバッグで戻って下さい)



いつもの休日。神楽は新八ん家に行って万事屋は静かで平和だった。しかし、もう一人(俺以外だよ by銀さん)の住人はいつもと違いなかなか起きてこない。真面目で几帳面な彼女はここ万事屋の家事全般をこなしている。



「……いくらなんでも遅せーよな?」



寝坊は別に構わないが、彼女はここのメンバーにない真面目人だ。
彼女、なまえの寝ている襖を開けるとまだなまえは布団にくるまっていた。……様子が明らかに可笑しい。



「おーい、なまえもう昼だよ?」

「ん゛っ」「…なまえ?」



もぞもぞと布団にくるまり直すなまえがピタッと止まりそーっと布団から顔を出す。



「っ////」

「ぎん゛ぢゃぁん、のど…いだぃ」

「あ、あー、風邪だな。ほら、薬持って来てやるから寝とけ」

「でも…朝、ごはん……」

「いーよ。今日は万事屋休みだし、神楽も新八ん家だ。ゆっくりしとけ」

「ん、ありがと…」



安心したのか布団に転がるなまえ。全く万事屋メンバーと聞いてびっくりしてしまう程の真面目さ。新八はいつも「なまえさんの爪の垢を銀さんは煎じて飲んだ方がいいですよ?」なんて言うくらいだ。



「……なまえ、なんか食べ物食べてからしか薬飲めねーらしいから、これ」

「……銀さんが作ったの?」

「あ、いや……銀さんだって頑張ってみたんだよ?でも思いの外粥って難しくて……レトルト」

「ありがと、………ふー、ふー、あちち……」



もぐもぐと蓮華で掬ったお粥を食べたなまえ。銀時は心配そうになまえの顔を覗き込む。



「銀さん、美味しいよ…ありがと。……レトルトでも銀さんが作ったら絶品料理だね!」



レトルトでも人が作ったら違うもんなのかな?俺の作ったお粥を全てたいらげたなまえからお椀をもらい代わりに薬を渡す。



「……せっかくの休日なのに銀さんごめんね……」



なんてしんどい状態で笑いながら可愛いことを言うもんだからなまえを黙って抱きしめてやった。



「ばーか。銀さんはなまえと一緒にいれて嬉しいんだよ?あと、元気になってくれたらもっと嬉しいな!」



「だから元気になるんだよ?」ってなまえの頭を撫でてやると、「うん!」なんて可愛い返事。

不謹慎だけどチュウしたくなっちゃったり、、、危ない、危ない!


(20101222)


企画サイトさま「embrace」提出
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -