ツン入りましたー






わたしの可愛い年下彼氏はツンデレです



「さこーん」

「……」

「さこーんちゃーん」

「気持ち悪いから止めて下さい。それと、用が無いなら帰って下さい」

「えーやだ」

「…じゃあ静かにして下さい」



でも最近はデレが確認出来ないのでわたしは寂しいのです。ぷにぷに可愛い彼に何時だってわたしはホイホイされてしまうって言うのに



「左近、最近冷たくない?」

「そんな事無いです」

「嘘だよ、浮気でもした?」

「…どうしてそうなるんですか、してませんから」

「じゃあなんで無反応なのよ。もう半年だけど音沙汰無いじゃない」

「………」

「わたしなんか抱きたくない?」

「…〜っ僕がいくつだと思ってるんですか!」

「え?11歳?」

「分かってるならもう言わないで下さい!」

「なんでよー年齢なんて関係無いわよ」

「あります!!」



わたしは良いんだけどなー
まあいきなり事まで及ばなくても接吻だけでもしたいと思うのは普通じゃない?



「ね、ほら接吻してよ!それで我慢するから」

「なっ…ば、馬鹿じゃないですか!?離れてください!」

「………」





馬、鹿?
恋人が半年も手を出さないから口付けをして欲しいという乙女心に、馬鹿?

顔が真っ赤で照れてるのは分かる。
恥ずかしいのも分かる。
11歳なのも分かってる。
でも、今のは流石に酷いよね



「………ふ〜んそういう事言うんだ?わたし傷ついた」

「っ……」

「そんなにツンツンするならわたしにも考えがあるんだから」

「なっ…!」



わたしは上下に分かれているくのたまの服の上着を脱いだ
くのたまの中着はぴっちりしているから身体のラインが良く見える
普通の忍たまなら鼻の下を伸ばすだろう、しかし左近は保健委員なのでこの段階ではあまり反応しないだろうと踏んでいた。

でも実際はイイ反応だ。嬉しいなー調子乗っちゃう



「ふふん、これから一ツンで一脱衣ね!」

「やっ、止めて下さい!」

「左近が口付けしてくれたら止める」

「〜っ………」



悩んでる悩んでる
左近にもこれ以上のツンは危険だと分かるのだろう
この中着と下履きしか肌を隠す物は無いから、次にツン発動してしまえばわたしは肌を晒すことになってしまう。(わたしは煩わしい小道具はなるべく身に付けない主義なのです)



「さぁ左近!口付け口付け」

「…………」

「さこ…うわっ」



うつむいていた左近の顔を覗き込んだら、案の定顔が真っ赤で思わず微笑んだら、急に視界が変わった

え、まさか、押し倒され、た?




「…ばっかじゃないですかそんなことしてあたまがたりないとしかおもえませんよいいかげんにしてください」

「さ、こん………それがどういう事か、わかってやってるの?」

「…勿論、脱いでください、よ」



まさかわたしのちょっとした悪戯が、左近の中の雄を生み出してしまうとは



「……ねぇ、結局それがわたしの本懐なんだから、わたしの思う壺だけど、いいの?」

「……いいです」

「…でも口付けもしてほしいな?」

「………」




まさかの大幅な進歩です
馬鹿もしてみるもんだなぁと思いました
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