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「わかんない、」

はぁ、と溜息

「う、」

龍が身体の力を抜き、全体重を梓に預けた。
首筋に頭を擦り付ける。龍のなにげに柔らかい髪が梓の首筋を擽る。


「んー、重いし、くすぐったい」

「うるせーよ」

「なんなの、」

「…なんでもねー」

早く寝ろ、と一言。諦めの域。

恋人が鈍いと気が気じゃない。



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