憂鬱めりーごーらんど | ナノ




司が隣に座り
丁度、おいしく珈琲を飲み終えた頃だった

隣からめっちゃ見られてる感じがする

司の方を見てみると案の定
俺のことをガン見
こわいから。

「なに…?」

俺、なんかついてる?変なのかな、変は元からか

「いや、臨…変わんねぇな」

失礼だな。年齢は大いに変わったのに

「それどういうこと」

「いや、まんまだから」

「……それをいうなら、司は変わったよね」


うん、変わった。


「そうか?」

「前まで俺と同じぐらいヒョロかったじゃん」

「それは臨が鍛えなさすぎだからだろうが」

「鍛えてんの…?」


今の司はワイルドなイケメンって感じだ
シャツの上からでも分かる程よく付いた筋肉
いかにも、肉食そう

俺の記憶だと、司は俺並みにヒョロヒョロで
胸板もうすうすだったはず

なのに俺の知らない間に
なんつー攻めキャラに成長したんだよ


「本当、変わんねぇ。腕とかゴボウか?」

手首を掴まれた。
いや、ゴボウはないだろ
せめて、にんじんが良かった

「ちがうから ばか」
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