憂鬱めりーごーらんど | ナノ




もうなんか自暴自棄になって
家に帰るとまた泣きそうだから適当にファミレスで時間つぶして、それでもやっぱり家には帰らないといけなくて、結局無意味で。
12時半、もうそろそろで1日が終わる。

ああ、何やってんだろうなあ
謝りに行かないと。
時間が経つにつれ気まずくなるのは分かってる
けど、どうしても気が重くて重くて


トボトボと重い足取りでマンションまで来た。
エスカレーターに乗って15のボタンを押す

「今日なんか疲れたなぁ…」

小さく呟いた言葉は冷たい空間の中に溶けていった
チンッと音がなり目的地に着いたことを教える

言葉はなくハァと溜息をつきエスカレーターを降りた。
自室である場所に目を向けると予想もしてなかった光景が目に映り一時フリーズする。

「え……?」

これは幻覚かなにか
もしくは夢か

だってありえないだろ?

なんで


「臨」


この声は間違いなく司で
俺の部屋のドアに腰を下ろしていた。


「つかさ…」

今はもう12時半すぎ
今日は少し寒い、一体いつからそこにいたのか


「ちょっと話さねぇ?」

朝見た時は怒っていた
だけど今の顔の表情から相手の気持ちは全く読み取れなくて
少し緊張が走る
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