憂鬱めりーごーらんど | ナノ




司が俺のことを見ている


「はぁ、はぁ…」


つ、つらい。
久々の快楽に混乱する
脚も変な方向に捻ったのか痛い


つか、かわいいっていったか。こいつ

「………わりぃ、ついな」

「わりぃ、だけじゃ済ませねぇぞ」


もう、俺の一生の恥だ

「悪かったって」

ティッシュで俺の腹やら
自分の手やら拭いてるのをみて
かあぁ、てなった。


恥ずかしい。

「お前な やるんならもっと可愛い…」

「臨、可愛いよ」


言葉を遮られた


は?

なにいってんだよ
コイツこっちの色に染まりすぎて頭か視力どうにかなっちゃったんじゃないの。

「お前なあ。」

からかうならよそでやれ


「からかってねぇから」

「もういい」

「怒った?」

「………違う」


うそ、少しは怒ってる
勃った俺も俺だけどさ


「のぞみ」

「なんだよ」

「ゆるせ」


司の謝罪の言葉と共にちゅ、とおでこに触れるものがあった


「なっ………」


司がキスしてきた。

もう、なに


「もう、かえる…!」


よくわかんないけど
体が、一気に熱くなった。



飛び上がって
玄関へダッシュした
服装が乱れてるとか
関係なく走った





ばたん、と扉が閉まったあと




「 あぶねぇ、襲うとこだった」

なに、色気ありすぎんだけど。




司がそんな事を言ってるなんて
俺には知る由もなかった
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