憂鬱めりーごーらんど | ナノ




しばらくの沈黙の後

司から、はぁ、と言うため息が漏れた


体が、ビクゥってなった
俺、軽蔑されたかな。不安

「おい、こっちこい」

そう言われて、無言で
司のところまで行った

冷めることの無いこの熱は
どうすればいいだろうか


「ここ座れよ」

胡座をかいている
司の脚に後ろ向きに
寄っかかるように座られさせられた

なんでだ


「責任とってやるよ」

「え」


司は、俺のズボンのベルトに
手を掛け、中に手を入れてきた

「えっ、ちょ、なにして」

「ご無沙汰なんだろ?」

耳元で囁かれた

「自分でするより触ってもらった方が気持いい」

「………っ」

スルリと、ボクサーパンツの中に手を入れられ
直接俺のモノに触れた


「つめた、…ん」


大きくて男らしい骨張った手
冷たくて、余計感じる


同じ男だからどこが気持ちいかなんてお見通しだ。
ピンポイントで攻めてくる

「やだ、そ、こ」


涙が出でてきた
なんでだ。


「いいから、今は快楽を受け入れろ」



耳元で聞こえる司の声は低くて
いつも聞いてる声とは違っていてゾクゾクした。


「ぁ、あ つかさ」

もうだめだと、体を捻り振り向いて顔を見ようとしたら


もう片方の手で
視界を覆われた

「 見んな」
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