憂鬱めりーごーらんど | ナノ




時計を見ると、もう1時だった


「はぁ、もう寝るぞ」
 
はぁって溜息ついたな。この野郎、失礼な  


「おう」

「臨は寝室のベッド使え、俺はここ使うから」 

そういってソファーを突っついた


「いやいや。いいよ、俺が泊まってるんだし」

俺がソファーで寝る
いきなり泊まっといてベッドまで奪うって
そこまで俺、酷くない


「いや、いい」



いい案を思い付いた

「もういっそのこと2人で寝ようか」

「はぁ?」


そうだよ
そうしたら、どっちもぬくぬく
無理せずに済む。俺頭いい


「いーじゃん、昔よく寝ただろ」

「今と昔じゃ、いろいろ違う」

「あー もうそんなの気にしない」


俺は、寝室まで司の背中を押した
色々ちがくなくね。


「臨ってあぶな」

「いみわからん」


寝室をみると
これまたモノトーンなベッドやランプ

まじで、洒落てんな
ベッドでかい

キングサイズかよ
ここで、あんなことやこんなこと


「してねぇよ」

「流石にそれは分からないだろ」

「今のは声に出てた」   

「なんかごめん」


だって一人暮らしのベッドがキングって
悪い方向にしか腐男子は考えないよ
や、腐男子じゃなくても悪い方向にしか考えないな
逆ハーレムを想像した

「プライベートで誰か入れんのお前が初めて」

「ウソだろ」



色んな意味で申し訳ない

「ほら突っ立ってないで、早くこい」

先にベットに入った司が
布団を開けて俺を待ってる

俺は言われるまま、ベッドに入った
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