憂鬱めりーごーらんど | ナノ






「でも女しか興味なかったんじゃなかったっけ」

高校時代の司は女にしか興味なくて
そっちの話って聞いたことねぇぞ、おい。


「あー…高校卒業して、俺さ結構荒れたんだわ」

「……なにそれ、初耳なんたけど」

「いや、つか。俺ら会わなくなったし」

そんときに、男女構わず
誘ってきた奴、全部喰ってたって飄々というなよ


司の人生なにがあったし
荒れてる時期もう少し早く来てたらリアルBL見れたのかなぁ、なんて。


ハッ
さっき彼女いないっていってたけど
実は彼女じゃなくて彼氏いるとか。あり得る

「彼氏いるの?」

「……あほ。隣に男はおかねぇ」

「そうなんだ」

軽いショック。
見れると思ったのに

「野郎おくんなら、臨の方がマシ」

「なにそれ」

「…おい、もういい加減にこの話は終わり」

今何時だと、思ってんだよ


そう言われて時計を見てみると夜の11時

俺ここに来たの9時辺りだったから2時間も経ったの?
うそだろ?時間ってはやい




俺、挨拶とか余裕で10分で終わるだろうと思って最後のベットの組み立てやってない
めんどくさい


「ねぇ、司」

「あ?」

「泊まってっていい?」


理由を説明すると、
あぁ。っといって承諾してくれた

「ついでに、風呂も」


今日、部屋の整理してて
シャンプーとか買うの忘れた。やっちまった。

「………勝手にしろ」


もう少し優しい言い方できねぇの?不器用なやつ


まぁ、その冷たさが女に受けるんだろうけど
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