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ぱちぱちありがとうです!


Ωバースだったら。

※高校生設定
※Ωバースの設定を読者様が理解してるとの認識した上で話を書かせていただいております。

俺には番がいる(ネタでね!まだバース診断出てないけど一緒にいすぎてクラスでは俺たちコンビ?は番という設定で扱われる。そんなうまい話あるかい!)
それはもういい匂いがするし、イケメンだし、なんと言っても腰が!最高にタイプな番さまが。

「りゅーくん!」

「何」

ちょいちょいと前の席に座っているりゅーくんの肩を叩くとこちらを向いてくるお顔はそれはもう不機嫌で不機嫌で。

「この間のバース診断!」

「…ああ」

「明日発表だよなあ、りゅーくんはどうせα様様なんだろうなあ」

んで、俺はどーせβかぁ。将来安泰、うらやましいぞ馬鹿ぁ!と両手で顔を覆い、泣いたフリをすると「怠い」と一言だけ。あれ、今日いつにも増して機嫌悪くない?いつも反抗期みたいで冷たいのに、今日は特に…さみしっ

「今日はもう帰る」

「っは!?まだ授業終わってないじゃん」

つか1限すら始まってない、本格的に反抗期?

「ネミい、おやすみ」

そういってバックを持ってスタスタと教室を出ていってしまった。

なんなんだよ一体!!


そんなこんなでりゅーくんのいない1日が過ぎ翌日。


「はい、じゃあ今から診断書を一人一人に配る。これはとても重要だし繊細なことだから呼ばれた生徒は隣の教室にこい。これからのこととか一人一人と話をしようと思う。」

「「はーい」」

名前の順だから、氷室のお龍が先で武藤の梓こと俺はりゅーくんのずっと後だなァ。

お、さっき先生に呼ばれたりゅーくん帰ってきた。

「おい氷室!お前やっぱりαかよ!!碧野とか他の奴らに引き続き俺らのクラスってα率高くね?!

中西がクラスに響き渡るような声で言うからクラス中はざわざわし始めた。やーっぱりαだわな。将来安泰おめりん。

「次ー武藤ー」

「あ、はいはーい」

ガラッと教室を出て隣の教室に一人で座っている先生の目の前に座った。

「武藤」

「はい」

どーせβでしょ。

神妙な顔でこちらを見てくる先生と5秒ほどの間が…

「え?先生?」

勿体ぶってるの?なんなの?

頭の上に???が見えそうなくらいアホな顔を晒していたと思う。ウケる

「武藤、よく聞けよ、武藤はΩだ」

「……ん?はい???」

「オメガ」

「は?嘘でしょ?…嘘だろ?!」

これ、と目の前に出された書類をガシっと掴み隅々まで舐め回るようにガン見。

判定:Ω

下の方に書かれた文字は紛れもなくΩで…え?俺これからどうなるの?

「まあ、とりあえず、話が長いと他の生徒に怪しまれるかもしれん、Ωは割合がαよりも低いし知られたらなにが起こるか予測できない。危険回避のため今日のところは判定結果だけ渡しておく。ヒート等の説明については後日両親と学校のほうに〜〜〜」

いや、衝撃的過ぎて全然話が入ってこん

「後、病院の方にも〜〜」

「…」

「武藤?」

「ああ!はい」

「いきなりで驚くとは思うが、今日のところはここで切り上げよう、親御さんにもこの後連絡がいくようになってるから至急病院に行くように」

いつヒートが来るか分からないからな。と一言

ゾワゾワ〜と背中に変な寒気が走り、嫌な汗が流れた。最悪だ

「…はい」


教室に戻ると中西がキラッキラした目で立っていた

「梓ぁあ〜!!!結果は!!結果!」

「うるさいよ!!βでした〜〜どーせ凡人でスンマセンね!」

「βかあ!!…残念」

「ん?なんか言った?」

「ぇ、いや!なんでもないい!!!!」


中西を振り払って自分の席に着くと、ふいっと後ろを振り返ったりゅーくんと目が合う。

無言でじっと見つめられる

「え…なに!?」

「……別に」

そういって前を向き直した

なんなんだよ!…ハッってことは、りゅーくんがαと言うことはだな、これからは濃厚接触(鎖骨、腰の譲り合い)はできなくんなるのか!?
間違って望んでもないのに首を噛まれたら…りゅーくんの将来を俺のような奴のせいで潰しかねない


うわああああ!!泣ける

と机に顔をくっつけぐるぐると考えるのであった。



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