(シリアスじゃないです結構弾けてます)
「マシュ〜」
肩を貸しましょうか?ときいたところ満面の笑みでお願いされて、寧ろ覆い被されて半ば引き摺るようにしてリツカの自室に連れてきたのは紛れもなくこの面倒見のいい後輩だった。
マシュとしてはあの酒盛場にこれ以上リツカを置くのはとっても気が気ではなかった。
サーヴァントはマスターであるリツカにかなり暑い過激な想いを寄せる人物も数多く、お酒なんか入った日には、今の今まででもかなりはらはらしていたのだが最後らへんはボディタッチもかなり多く、「せ、先輩?眠そうですね!!もうお暇しましょう!いきましょう!」とかなり強引につれてきてしまった。
結構強引に連れてきてしまったので更にお酒が回ってしまったのかもしれない…。
リツカはぐったりとしてベッドに涎を垂らしてへにゃへにゃだ。
貞操の危機と言えど申し訳ないことを、律儀な後輩はそう思ってしまい介抱にこうして側にいる。
「先輩、大丈夫ですか?はい、お水です。」
「飲ませて…?」
「えっ、そのっ、む、無理です!ここにおいておきますね!」
濡れた唇はアルコールのせいか朱色になって、目も潤み熱気で上気したような頬はいつもとは少し、否かなーり違う。
つい雰囲気に流されて頷きそうになってしまったが寸で、『どう飲ませるのか』、というとこで悩み踏みとどまった。
わかっているんですか、マスター!
だから他の方にも狙われてしまうんです…!私の気も知らないで…!
もうっ、もうっ…、
「い、色っぽいです…せんぱい…っ!」
「んー?」
マシュの張り詰めた叫びなど酔いどれぐだ子が気づくわけがなかった…。
「ほら、先輩パジャマにお着替えしてから休んでください。」
1度、朝呼び出しに来たとき見たことがあるパジャマを余り見ないようにしながら用意して促す。
「だるい…」
「だ、だめです。」
酔いどれマスターにたじろいでるとはいえ、こういったことにマシュが頑なであることは酔っていても判っているのか、あっさりと路線を変えた。
「うー、ぬーがーせーてーー!」
「!!!私が!です!か!」
「うーダイヅぐるじいぃ…!」
「タ、」
――――タイツですか!?先輩!!
その声はマシュの心の中だけで響き続けた。
「やん、」
「…」
「マシュのえっち」
「!!!!」
この人!!本当!!バカなんですか!!本当!!!
「えへへ、タイツ交換、しよ?」
「!!!!」
―――――私の!!タイツ、ですか!?!!先輩!!!!
(これ以上は自重しました)
20170103
寧ろこのあと書こうと思い付いたんですが、書いてるうちにマシュごめん、ぐだ子ごめんってなってやめました。