「エドモンド!」
「誰がスモウレスラーだ」
「ごめんつい…」
エドモンド本田の語感に慣れすぎてエドもんっていうのに違和感を感じる
何てやり取りをしすぎて最初は訝しげな反応をしていたエドモンも今では涼しい顔で一連のやり取りをこなしていた
あの地獄のような日々を選らばざる余地もなくを過ごしたとは思えないくらい順応している
この一人のサーヴァントと共に突き進んで生きるか死ぬかと極限状態だったのはもう遥か昔のようで、それでいて昨日のように鮮明に思い出せ、
吊り橋効果で高鳴った心臓は今となっては追懐を壮絶な恋愛のように彷彿させてくれる
早くまたと、願ってからそれから合間見えるまではさほど時間を要さず。彼は私のカルデアへと来たのだ。
魔力供給こそカルデアで賄われているが私と彼との間には契約があり私はマスターである。
その私に感化されてしまったのか、はたまたあの頃がエキサイトし過ぎてたのか彼はめっきりおとなしくカルデアでの平和な日常に順応している。
「マスターどうした。俺の顔に何かおかしなものでもついているとでも言いたげな顔だな」
「そう思ったら言うよ」
そんなのは違うとわかっているくせに皮肉なものだ。
煙草の箱の角を何度か指先で叩きそのまま口へといくのかと思いきやピタリと止まった。
「なんだその手は」
「火つけてあげようかと思って…」
「フン、」
身を少し寄せて来たエドモンに少しどきりとしつつ
意外と固いチャイルドロックに戸惑う。
「あれ、あれれこれ、思ったよりかた、つかないよ?」
「嘘だろ…」
「何か言った?」
「いや何、それが役割を果たしているのを初めて見たものでな…、こうだマスター」
上から包み込まれた手が螺旋を回した。
火がゆらゆらと点り続ける。
私よりだいぶ大きく硬い手が、寄り添ったまま離れない
「あつい…」
「クハハ、少しは大人になるんだな、」
ふっと紫煙が天井に舞い、その匂いに私は顔をしかめて奴を睨んだ。
201161230
エドモンさんが100円ライターなんて使うわけないだろ!!
勝手にオイルが足されていくジッポ持ってんだよ。
ぐだ子が買ったんだよ。