ヤバイマスターとヤバイガヴェイン
2018/03/17 17:28
恋人はいない。
いるわけがない。
この年がら年中緊急事態がデフォルトな今、そんなことにかまける暇はない。
色恋沙汰など無縁だ。
逞しく生きるサーヴァント諸君は恋愛も使命もすべてを自由に謳歌するものが多いけども、少なくとも人の私には関係がない。そんなことに割けるキャパはない。
ただ趣味はある。無事健全に育たなかった歪んだ私の性癖のひとつといってもいい。
ここ1〜2年で歪んだ性癖。
きっと青春を謳歌し人生を楽しみ恋のひとつやふたつをしていればきっとまともな人生だったろうに、マスターになってしまったばっかりに…あなや…。
「ひあぁん!」
くっそかわいいメス声。
これはマリーが攻撃を受けたときの声。
「くっ、」
腹のそこから出るような苦しそうな屈辱的な声、これは聖女マルタ。
そう私はリョナに目覚めてしまったわけだ。
普通引く、分かる。
でもちゃんと戦闘時には切り分けて考えてるし、女の子を自ら傷つくようなことをさせてるわけでもないし、うん。
自室でマテリアルをみて再生して1人楽しく趣味を嗜んでるだけで誰にも迷惑をかけずに性欲をぶちまけてるだけだ。
普通の人ならドン引きだろうよ?
でもカルデアには頭おかしなサーヴァントが多いから無問題なわけだ。
わかる、それなみたいな話を類友の気持ち悪いサーヴァントと語らうフルオープンな趣味なわけよ。
だがそれに異を唱える者が表れた。
ガヴェインだ。
「全くもって理解しがたいですね、」
「せやろか?まあ人の好きずきだから多少はね?」
「しかし、私は貴女が嗜む物を知りたい。そして願わくば共有したいのです。」
「まあガッヴェもロリきょぬーが好き(私も好き)とかいうドン引き要素あるからみれば理解できる気はするわ」
みたいな流れから自然とだった。
マイルームにくそイケメンと二人きり。
だがしかし色気もへったくれもないんだよなあ?
ただ、可愛いサーヴァントの悲鳴を聞いて興奮してるマスターと、真剣にみているサーヴァントがおるだけやぞ。
「マスター、興奮しているんですね?」
「はー、やっぱ分かる?興奮するわこんなん」
息が荒いですよ、そういいガヴェインがハンカチを差し出す。
額に汗かくいい悲鳴だったわ。
ガヴェインがいるから羽目は外せないけども。
女の子(男の娘)サーヴァントのヴォイス一通り聞き終え、私のデイリークエストは完遂したといったといっても過言ではない。
共にしたガヴェインはどうだったろうか、
「どう?ガヴェインも一通り鑑賞して、」
「概ね理解しましたよ。」
「ほ〜〜ん?」
は〜〜、やっぱこいつもリョナラーだわ〜〜。
頭おかしいわ〜〜(褒め言葉)
そう思った矢先だった。
「失礼、」
座っていたベッドに倒される。
「え?」
「こんなものを見ずとも、このガヴェインが貴女を満足させてあげましょう」
「え?えっ、きゃっ!」
なにいってんじゃコイツ?!
えっえっ、と疑問を投げ掛ける前に、あっという間に服を捲りあげられて下着が露になる。
え?私とお前はそういう間柄じゃないし。
私もう半分男みたいなもんだし、えっ、なに?サーヴァントにも発情期あるの??えっ?
きゃあとかなんか女子みたいな悲鳴出しちゃった恥ずかしいんじゃが、、
「なっ、ガガガ、ガヴェイン!!!」
「いいんですよ、悲鳴をあげて。貴女も可愛らしい女性だ。
ほら、こんなに豊かにもたわわな果実を実らせて私を誘惑してくるのですから…。」
「は?なにいっとんね、ンンッ、っ」
「可愛らしいブラジャーですね、普段から身に付けるもの全てこのように可憐なものにすればよいのに…」
両腕を腕に纏めあげられて、足の間に体をねじ込まれて…、
もう片手は優しく私のお気に入りの下着のストラップを撫でた。
「教えてあげましょうか?リツカ。」
「お、おん?」
「貴女は女性の痛がる声に興奮したのではないのです。情事のような性的な声に憧れていたのですよ、自分もあんな声をあげたいと、女になりたいと、自慰をしていたのでしょう?」
「ファー???」
オナッとったのは合っとるがそんな面倒臭い理由じゃないぞ。…ない、よな?ない。
「恥ずかしがらないで、素直にさせてあげますよ。」
熱い息が首筋に当たる。
大きな手のひらは下着のしたから胸をゆるゆると振るわせた。
たぷたぷと揺れる、自分以外の人の、男のてによって。
頭がチカチカする。
なんだこれ、
「なにを、」
「ほら、わかりますか?ぷっくりとしてきましたよ。これだけで気持ちいいですか?」
「気持ちいいもなにも、やっ、ああっ!」
「可愛らしい声だ。もっと聞かせてください、リツカ」
痛いくらいに、ガヴェインが私の胸の先端をつまみ上げた。
痛くはない、いたいギリギリで、刺激をされる。
自分で胸を触れる時にする加減よりずっと強い。
このビリビリはあまりに強い。
「痛いのですか?」
「う、ちが、うけど、」
「フフ、そうでしょう。ではなぜ貴女は声を荒げたのか、ゆっくりと分からせてあげましょう」
おかしい。
相手は男だ。いたがってもない。
こんなの違う、なのに下腹部が重く気持ちいい気分に包まれていくような気がした。
「貴女は誰よりもいやらしい女性になりたいのですよ。」
なにいっとんねん…
prev | next