嬌声、狂声 | ナノ


「いや、いやぁぁ、あんっ...あ...あひ、っあっ、しん、しんんあちゅ、あちゅいぃ」
「どこが熱いのジャーファル、シンに教えて?」
「なか、中ぐちゅぐちゅってしないれぇいやああ」
臀部を持ち上げればだいぶ前の精液が固まり始めている事に気づく。それでも腰を進める事は辞めずに奥へ奥へと性器を押し込めば「ぁ、は、」と苦しそうに、それでも快楽に負けたその表情を最早隠す様子もなく、締りのなくなった口元からは唾液が溢れていく。
こり、と柔らかい内壁とは違う感触に触れると一気に背中をしならせ、既に何度目かの絶頂を味わったペニスからは未だに勢いよく白濁が飛び出す。大丈夫かと問えば返る言葉はなく、その代わりと言うように巻き付く縫跡のついた脚がもっと、と静かに強請っているようで終わることに躊躇いを生む。
「ジャーファル、もうちょっと腰をこっちに」
「いやぁあっぁ、もうらめ、いや、いやれす、しんじゃう.....」
「気持ちよくて死んじゃうか?」
「うう、ン...んッしんじゃう、ひんん......」

額から翡翠の瞳輝く瞼へ、瞼からその白い首筋へ、その首から離れてぷっくり腫れてしまった乳首へと口づけを落とせばくすぐったいと身体を少し揺らめかせる。態とどうかしたかと腰を折って結合部を更に深くすると最早それは女のような甲高い声しか表現できぬ状態になる。
浅いところまでゆっくり引き抜き、一気に一突きする。それを何度か不規則に繰り返しせばその都度律儀に精液を飛ばし絶頂に溺れる体にしたのはまさしく自分である。
(爪の先から足の指まで、これを支配するのが俺なのだから心地いい)

「こわい、怖いっシン、きもひぃ、あぁ、ぁ..んぁ、あんっ...こわいぃ」
「うんうん、ごめんな。でも頼むからシャルルカンの事は叱るなよ」
無理を頼んだのは俺だから、そう耳元で囁けばひときわ高い嬌声が部屋に響く。それと同時に性器の締め付けが急にきつくなり、抜く間もなく中の熱い襞へ欲をそのままぶつけた。そろそろやめようかと腰を引けば、頭を振って行為の再開を促すその声に頭がくらりと、目眩を起こす(今日何度されたかわからない)

もともと薬に耐性のある子だった事は重々に承知していたので、特別善くなるものをと頼んだ。娼館から帰ったシャルルカンがお嬢さんに冷めた目で見られた、俺の恋が終わったなどと供述していたので平たく謝罪だけしておいた。綺麗な紫をしたその液体を見せた時はそれはもう怒鳴られた。
触角を引っ張られるわ眷属器を向けられるわ(仮にも自分の王に向かってそんな事をするのだからむしろ笑ってしまう)大変だった。命懸けの夜伽が好きというわけではないが、どうも昔からジャーファルについては別らしい。
お前を善くしたいんだよといえば何とか抵抗が収まり、言い争いと取っ組み合いを初めて30分ほど経った時だろうか。酷くしないでくださいね、と愛くるしい一言を脳内に記憶して彼にくちづけた。

「やぁぁ、ちゅー、ちゅーして、ちゃんとぉぉ...っんんぁあ!!!」
「さっきからしてるじゃないか」
「くちぃ、じゃーはるのくちにぃ...!!!」
「....良し、わかった。じゃあジャーファル、俺の上に乗りなさい」
「いやぁぁいっちゃうぅぅ、うごかさないれくださ、あァ、ぁっ......」
上から楔をしていた其処から一度性器を思い切り抜き取れば、ぽっかりシンドバッドのペニスの形を型どったまま締まらない肛腔が晒される。皺くちゃになったシーツの上で胡坐を掻いてここにおいでと促すが、どうやら起き上がることも難しいようで言葉になりきらない単語のみが帰ってくる。
「あ.....ぁっ......ぁぁ、ん....んんぅ」
「ジャーファル、おいで。俺の膝の上に乗りなさい。ちゃんとできたらキスしてあげよう」
「らめ、ひん.....も、こし....むり。うごかない...むりなの...」
「ゆっくりでいいから、できるだろう?」
それ以上何も言わず瞳を見つめるだけの行為に変えれば逃げ道がない事を理解したようでのそのそと四つん這いのまま広いキングサイズのベッドを動き始める。下半身に力を入れるたびにぷぴゅ、とまだ生ぬるいシンドバッドの精液が布を汚し、その感覚に恍惚の表情を浮かべるジャーファルを見て嫌な笑みを浮かべる。
「いやぁぁ....しんン、でちゃう、うご、なかぁ.......」
「うんうん、もう少しだから頑張りなさい」
「うぅ.....」

手の届く距離まで近づいた事を確認し勢い良くシンドバッドを跨ぐ体制にすれば、恥ずかしそうに目をそらす姿が愛らしい。そのまま腰を抑えて未だ昂るペニスを閉じ始めた後孔にくち、と押し付ける。
「う、ぁ、嫌、シン、また、入れちゃ、こわれ、わた、ひ。こわれちゃいます.....っ」
「壊れる?それは駄目だな。壊れないようにゆっくり入れてやろうな...」
「ひゃぁぁ.....っいや、はいってる、きちゃう、またせーしびゅるってしちゃうぅぅぅぅぅぅぅ....!!!!」
「ジャーファルは淫乱だな?そのまま出してしまえ....っ」
「やぁぁぁ、やだっいくの、いくいく、ひもちぃっぁぁっぁぁぁぁァ!!!」

腹を汚す精液の色がだいぶ薄れ始め、卑猥な粘り気だけを残したまま行為の長さを強調する。中を擦るようにゆっくり蹂躙するたびに伝導し快楽へ直接促される熱がじわりと内部で燻り、気づけばジャーファルの身体をきつく抱きしめていた。
「しんん....?」
「愛してるよ、ジャーファル」
「...ん、ぁ、あっ...やぁ! シん、ん、」
「うん、ごめんな?辛いな、」
もうそろそろ休もうか、そう言ってジャーファルの腰を抱き上下に揺さぶれば、ごりごりと前立腺のみを狙った性器を今まで以上に温かい内襞で覆われこちらも終わりが近づき始める。チカリチカリと瞬く閃光のような一瞬が訪れ、欲をあふれてしまう程深く、長い時間をかけて注ぎ込むと悲鳴をあげたジャーファルの細い腕が首元に回り込んだ。ちゅぽ、と卑猥な音を立てながら抜いた性器の感覚がまだ残るのか、くふ、と空気の漏れたようなか細く涸れた声と互いの整わない呼吸が耳を支配する。
「っは....はーー....」
「っく....ジャーファル、抜くぞ?ちょっと力緩めような」
「やんん 、 や...この........で..いて...」
「駄目だって、腹を壊すだろう。俺が洗ってやるからほら、立てるか」
ベッドの上で体制を直させようと脇に手をすり入れるものの、力が全く入らないようでそのままぺしゃりとシーツに身体を投げ捨ててしまった。額を流れていた汗も冷え始めている。
さすがにこのままだとまずいだろうと疲弊した身でなんとか白い身体を抱き上げれば、手のひらに自分の注いだ白濁の溢れ跡が少しこびりついて苦虫を噛んだ。






お粗末さまでした申し訳ございませんでした欲望を吐き出したのは私です.......\(^o^)/

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