嫌になりつつも満たされてしまう片思いなんかをして、俺は今、ようやく腹を決めたところだ。
「…ヴィダ」
「なあに?」
名前を呼ぶだけで声が震える。
こいつの前ではちゃんとした格好いい男でいたいのに、なんだか情けない部分しか見せていない。
でもこんなのでも側にいたいって思ってるんだ。
「……好きだ。…俺と…付き合ってくれ」
言った。言えた。心臓が飛び出しそうだ。
いっそ抉ってやろうかという気になる。
プライドとか全部捨てたガキみてェな告白。この歳になって体験するとは思わなかった。
恥ずかしいとか、情けないとか、逃げ出したいとか、色んな感情が渦巻いてなんだか倒れそうだ。
顔なんか見れたもんじゃねェんだろうな。
笑いたきゃ笑えよ。
「…あはは!ロー、顔真っ赤」
「あぁ?」
笑えとは思ったがまさか本当に笑われるとは。
不本意な返しに逸らしていた目線を戻す。
「あのね。私、ローと同じ気持ち」
その顔は真っ赤で、思わず身体が強張った。
「…大好き。よろしくお願いします。ロー」
再び熱が帯びるのが分かる。
しばらくは引きそうにない。
今日から両思いの仲だ。
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メモ帳漁ってたら出てきたので載せておきますね!!!(ドン!)
以上、純情ローさんでした!!
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