そして、隣に主の姿が無いことに少し恐怖を覚える。
もっとも、現在の時刻は既に朝というよりも午前中と呼んだ方が良い時間帯であり、早起きをする習慣がある主が、鬼哭が起きる時間まで寝ているという事の方が珍しいことだし、第一自分を置いて主がどこかに行くということが無いと理解してはいる。
それでも、毎朝起きるたびに姿が見えないという事実だけに目と心を奪われ、なんだか不安な気持ちが心にわきあがる。
誕生日祝い・・・と言っても、鬼哭の誕生日がわからないため主と出会った日が誕生日ということにしてあるのだが、その時に主から貰ったベポのぬいぐるみを胸にギュッと抱きしめ、部屋を出てトコトコと黄色い潜水艦の廊下を歩き出す。
寝起きで不安げな顔をした幼子が何を望んでいるのか、乗組員達もよく理解していて、忙しい作業中でも幼子が探している人がどこにいるのかを教えていく。
乗組員達が指し示す方向に従って素直に歩いていく鬼哭は、やがて探していた主の姿を見つけた。
「おはよう鬼哭。よく眠れたか？」
笑顔で毎朝同じ言葉をかけてくれる主の姿に安堵した鬼哭は「姿が見えなくてさみしかった」ということすら忘れてしまい、急に空腹がおそう。
主の方も、毎朝自分を必死に探すのは、寝て乱れた髪をどうにかしてほしいのだろうぐらいにしか考えていないため、微笑みながら手早く優しく髪を整えてやると、朝食を食べるよう鬼哭を促しながら、一緒に食堂まで歩く。
主の方としても、ある程度朝の慌ただしい時間帯を終え、一息つくためのコーヒーを飲みながら、鬼哭が朝食を一心不乱に食べる姿を見るのが、心休まる毎朝の日課のひとつとなっている。
・・・乗組員の方としても、朝の光に照らされながら、穏やかで優しい微笑みを浮かべる船長の姿を見る事が出来るこの時間は、大事な癒しの時間であり、食堂がまた賑わう時間帯となる・・・
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twitterで仲良くさせてもらってるちま様から頂きました！！以前「誰か鬼哭幼女描いてけろ」と呟いた際になんと描いてくれたのです…！！！うほおおおお！！
こんなに素敵な小説とイラストを本当にありがとうございます！！！(スライディング土下座)
もう感無量っす！！(土下寝)
リンク貼っときます！
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ぜひ！
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