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恋愛フラグ折り隊

今思えば私は酷い事してしまった。

あれは確か、友人の花宮くんと部活終わりに帰路を辿っていた時のことだ。

「そういえば、今日瀬戸くんが授業中に寝てて先生に怒られてた」

「ふはっ、別にいいじゃねえか」

「うわ、自分に関係ないからって……」

ニヤニヤと笑いながらこちらを見る彼。

私はその場で大きく溜息を吐いた。

「私まで怒られたんだから……」

すると、突然彼は歩みを止めて私を見ながら笑い出した。

「え、可笑しくなった?」

「ちげぇ!」

すかさずに言われた言葉に私は安堵の溜息を吐き、彼の横に駆け寄った。

そして、聞こえたのは次の発言。

「やっぱ、お前のこと好きだわ」

「おぉ、私も私も。仲間だねー」

にっこり笑いながら頷けば、目の前で目を見開いて固まる花宮くん。

「……もしかして、両想いか?」

ぼそりと小さく呟かれた言葉を聞き取った私は内心で固まった。

笑いながらあの発言は普通は友人としての筈なのに、彼からしたら普通に告白だったらしい。

慌てた私は顔をこちらに近付けてきた花宮くんに冷や汗をかきながら告げた。

「だ、だって……友達だし!」

途端、不機嫌そうになった彼は私を放って歩みを早めて歩き出す。

「そういうことかよ」

それからか、彼がやけに私を無視するようになった。



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