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HELLO

私と彼の出会いは、私が学校近くの公園大切なもの探してる時だった。

「なんで何処にも無いの!!」

落としたものは亡くなったお婆ちゃんが私に作ってくれた黄色のお守り。

私は放課後なくしたことに気付いて直ぐにここに来て今までずっと探している。

けれど、どれだけ探してもお守りは見つからない。

「……最悪だ」

大好きだったお婆ちゃんからの大切なお守り。

段々と私は諦めの心が大きくなってその場に蹲って涙を流す。

すると、後ろから聞こえた声。

「……こんな時間に何してんの?」

私は慌ててその場から立ち上がり涙を拭う。

「別に……」

チラリと立ち上がる時に見えたのは私と同じ学校の男子生徒の制服。

静かな沈黙の中、目の前の男の子が口を開いた。

「……何してんのか分かんないけど手伝える事なら手伝うよ」

私は彼にお守りを探すように頼み、再び公園内を駆け回る。

すると、彼が私に近寄ってきて私の探していたものを手のひらに置いてきた。

「これ?」

「……そう!」

私は彼に渡された瞬間にそれを握り締めながら、泣きながらではあるものの笑顔を浮かべて彼に何度も頭を下げる。

「ありがとう!!本当にありがとう!!!」

思わず飛びつけば紅くなる彼。

私はそんないつかの事を思い浮かべてにやける口元を隠しもせずに、顔を横に向ける。

途端、彼から吐かれた暴言。

「……ちょっと、気持ち悪いからこっち見ないで」

「いーやーだー!」

私は呆れたような視線を向けてくる彼に舌を出すなり駆け出した。


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