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- ナノ -
私には前世の記憶というものがある。

その記憶の中では私と私の現在の担任であるイルカは言わばアカデミーの同級生という奴で、私はアカデミー卒業後に木の葉の里から抜けた抜け忍。

まあ、簡単に抜け忍になった理由を言わせてもらうと何処かひとつの国に縛られることなく世界をもっと沢山見てみたかったから。

別に抜け忍になったからと言って誰かを傷付けるつもりも何も無かったんだけど最後は、はたけカカシの手によって殺されてしまいました。

もう、その時の殺された方と来たら二度と思い出したくない。

私は教卓の前で下忍の班分けを言っているイルカの声を聞きながら隣に座るヒナタの頬を触りながら欠伸を一つする。

そしてそれから暫く待って遂にやって来た私の名を呼ぶ声。

「じゃ、次7班。春野サクラ……うずまきナルト!それと、うちはサスケと葉隠ミサキ!!」

私はヒナタと組めなかった事にグスグスと泣き真似をしながら彼女に抱き着き、イルカへと反論するナルトを見詰め班分けは終わった。

私とヒナタはお弁当を片手にその場から去り、お昼を食べ終えるとまた教室へ戻る。

そして、他の班の上忍が続々来る中で自分達の班の上忍だけが来ない私達第7班。

イライラしてきたのかナルトは悪戯を仕掛けてるし、サクラはサクラでそれを叱りつつ楽しんでる様子。

私は大きく溜め息を吐きながら外に目をやる。

その時だ、教室内にその人物が入って来たのは。

「んー……なんて言うのかな。お前らの第一印象はぁ……嫌いだ!!」

刹那、吹き出る汗に感じる危機感と涙。

私の身体は無意識にその場を飛び出しこう叫んでいた。

「殺さないで!」

まあその後すぐに見付かって捕まった訳ですけどね。