はい、生まれ変わったらあの某名探偵漫画の主人公である工藤新一くんのご近所さんになっていた彼と同じ立場に立つであろう見た目は子供中身は大人な私ですどうも。
いやぁ、まさか隣の男の子が本当の本当にあの工藤新一くんなんて昔は知らずに蘭ちゃんと一緒によく遊んではいたもののそれに気付くなり遊ぶのをやめた私は悪くないと思いたい。
私のお友達は蘭ちゃんと園子ちゃんと茶道部の部長でブチ切れたら蘭ちゃん以上のゴリラと化す真澄ちゃんとその他の子達だけでいいです。
君とはもう二度と関わりたくないんだ。
そう本人を目の前にして言えたらいいんだけどねぇ。
私は突如目の前に現れたと思うと原作の中で聞いたことのあるような場所の名前を口にした彼に対して口を引き攣らせる。
「なぁなぁ、美海!今度蘭と一緒にトロピカルランドに行くんだけど、お前も一緒にいかねぇか?」
もうね、私彼と関わらなくなってかれこれ五年か六年は経ってるのよ。
小学生の序盤で関わるのやめたのよ。
なのに何故こちらへ来る!?
私は内心でそう荒れ回しながらも、彼の言葉に丁寧に首を振った。
「え、いいよ。二人で行ってきなよ」
途端に不思議そうな顔をして首を傾ける目の前の青年。
べ、別にあざと可愛いとか思わんからね!!
「用事でもあるのか?」
「いや、別にないんだけど二人の邪魔になるでしょ?」
「それなら大大大だって!蘭にはもう許可なら取ってるからよ!!」
「ワア、ウレシイナ」
蘭ちゃん、私は君を許さないっ!!
まあ、絶対に許してしまうのだけどね。