ある気怠い昼下がり――…


俺は連休を利用して東京に来とる。

金曜日の夜に『寂しい』なんて受話器の向こうで言われたら、行かへん方がおかしいやろ。



そんなわけで今、不二くんと一緒に街を歩いとる。





「大阪もやけど、やっぱ東京は人ぎょーさんおるなぁ」



俺は人多いんは慣れとるけど、こりゃ地方から来た人は酔うわ。


…こんな雑踏の中で暮らしてるんやな、不二くんは。



「ふふ…連休だしね。」



いつもより人の多い東京は、常に気をつけとらんとすぐ迷子になってまう。


俺は忙しく歩く人々を見やった。



あ、あの人。お腹おっきい。




妊婦さんか…こんな人混みの中じゃ大変やろな……





しかし、その隣にはちゃんと旦那さんが妊婦さんを庇うように寄り添って歩いていた。






「…良かった」


「何が?」



しまった。口に出しとったか。





「あの二人、ちゃんと旦那さんが奥さんを守っとるなぁ、って思って」





支え合っとる、そうわかった。




俺らは男同士やから、生物学上新しい生命を宿すことはできん。

身体の造りが同じというだけで、許されないことが多すぎる。







「ねぇ白石」



不意に、不二くんが前を見たまま問いかけた。



「子供が出来た、って言ったらどうする?」







一瞬、脳が働かなかった。





子供?



不二くんと俺の?







ありえない。

あってはならない。




でも盗み見た不二くんが真剣な顔をしていたから。

俺も、真剣に考えた。













「……護る。お腹の子も、不二くんも」




君の求める答えとは違っていたとしても。


君が"俺"を求めてくれるならば、俺は君を護っていたい。


こんな喧騒の中で綺麗すぎる君が汚されてしまわないように、見えなくなってしまわないように。






「…そっか」













不二くんは相変わらず前を見たままだったけれど、さっきよりも少し近づいて、俺らの身体で隠れるようにそっと手を握ってくれたから。












「好きやで不二くん」



「ふふ…知ってるよ」











君は照れ屋だから"好き"とは言わないけれど、こうして時々愛を確かめてくれるから。




君の手を強く握り返そう。








護らせて、

(俺らの愛を形にすることは不可能だけれど)
(繋いだ手のぬくもりが、ここにある愛を証明しているから)
(君が隣にいる今は)
(その笑顔を失わないように)















大変遅くなりました←
渋雨様、申し訳ありません…!


蔵不二………なんだろうか。

支離滅裂でしかもオチが無いという←←←


こんなに待ってもらったのに低レベル過ぎるわ!!
すみません。わたくしに蔵不二は不可能でした。



くらふじなにそれおいしーの?

………おいしいの。




ほんとすみませんでした!
返品おkですからね!!





竜暉



まえ



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