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2A文。



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それはある晴れた昼下がりだった。
いつも通り俺と獄寺くんと山本で昼食をとるべく、屋上へと向かっていた。


「あ、」

「ん?どうした獄寺?」

「十代目すみません、俺ちょっとお茶買ってきますので先に行っていてください」

「え、獄寺俺のこと総無視…?」

「うんわかった」

「え、ツナまで…?」


そうして屋上に着いた俺と山本。
突然山本が無表情で呟いた。


「獄寺ってさぁ」

「んー?」

「獄寺ってさ、俺に笑いかけてくれねぇよなー…」

「どうしたの突然」


ほんとどうしたんだろう。唐突すぎて話についていけない。


「なんかさ、獄寺ってツナには清々しい笑顔じゃん?でも俺にはいつも怒ってるんだよな」

「んー…でもわりとそうでもなくない?」

「え、そうか?」

「こないだ山本の家に遊びに行ったときさ、山本が机の脚に足の小指ぶつけてめちゃくちゃ痛がってたじゃん?」

「え…あぁ、そうだったけど……それが?」

「あの時獄寺くん、山本に向かって『はっ…だっせ』って鼻で笑ってたよ」

「いやいやそういう笑いじゃなくてさ、ていうか思い出させねぇでくれよ虚しくなるから」

「まぁ確かに獄寺くんは山本には敵意剥き出しだからね」

「だよなー…」


山本は青空に向かって溜め息を吐いた。そんなに悩んでたんだ。


「でも獄寺くんは山本のこと本気で嫌ってるわけじゃないし、すぐにとはいかなくても、いずれは笑いかけてくれる時が来ると思うけど」


獄寺くんは本気で嫌いな人と毎日一緒にお昼ご飯を食べていられるほど我慢強くない。それはつまり、獄寺くんも何だかんだ言って山本のことを嫌いではないということ。


「…そっか」


山本は俺の言葉に励まされたようで、いつもの笑顔に戻っていた。


「あ、」

「ん?」

「ちょっと狡いけど…いい方法思い付いた」



――――…



「お待たせしました十代目!」

「ううん大丈夫」

「あれ…野球馬鹿はどうしたんですか?」

「あぁ、トイレ行ったよ」

「そうですか」


獄寺くんは山本のことを待っている気など全くないようで、袋からパンを出して食べ始めた。

本当のところ、山本はトイレに行っていない。
屋上の隅にある貯水タンクの影に隠れている。

獄寺くんの笑顔を山本に向けさせよう作戦は既に始まっているのだ。

楽しそうに俺と話す獄寺くんは、背後に近付いてくる山本に気付きそうにない。
俺は山本が獄寺くんの真後ろに来たのを確認する。


「――で、そのときツチノコが…」

「獄寺くん獄寺くん」

「はい?なんですか?」

「あれ!あれ見て!」


俺が興奮気味に獄寺くんの背後を指差すと、一体何があるのかと期待に満ちた笑顔で勢い良く振り返る獄寺くん。


「よっ獄寺!」


そこには爽やかな笑顔の山本が立っていた。


山本を目視した途端に獄寺くんは眉間に皺を寄せてしまったけれど、一瞬だけ、山本は獄寺くんの笑顔を正面から見ることが出来たのでした。



end

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無駄に長いくせにオチ無くてすいません…!
しかもなんか訳わかんないというね!

山本不憫すぎ←
沢田黒すぎ←

こういうくだらないことしてる2Aが大好きなんです。

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