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「うん!思った通り似合うじゃないか!」
「ありがとうございます…」

あまりの恥ずかしさに語尾がだんだん小さくなって、最後の方は聞こえたかもわからない。

着物なんて七五三以来だ…

着物を女中さんに着せてもらい、髪もとかし、薄く化粧もした。
自分で言うのもなんだけど、それなりに見てくれはよくなったと思う。
家康様に見せれば、上の反応をしてくれた。

「よし、じゃぁ行こうか!」
「?何処に?」
「ごんべはわしの正室になるのだろう?だったら皆に報告にいかないとな」
「え?……え?!」
「最初はごんべをこちらに呼んでくれた南部殿に、まずは感謝を…」

え?家康様ちょっと待って、今なんて?
家康様はもう私を正室として受け入れてくれてたの?!
そんな…てっきり忠次さんたちの冗談として流してると思ってたのに…
まさか本当に本気で…?!
どうしよう何コレ幸せすぎる!!
どうなってるの?コレ?
絶対あの二人が家康様に何か吹き込んだに違いないそうだ絶対そうだ!

「あの!」
「ん?」
「私で、いいんですか?」
「…ああ」

家康様は微笑いながら、私の手をそっと握る。

「い、家康さ…」


ちゅ


いえやすさまがわたしのてにちゅうをした。

「?!?!?!?!」


「ごんべがいいんだ」


「〜〜〜〜〜〜っ!!」

どうしよう幸せすぎて泣きそう…っ!!
何この急展開ありえないよ――!
うわああああああ

「ほ、ほんとうに?ほんとうにわたし…」
「その、な、わし初めて見たときから、その…一目ぼれしたんだ」
「家康様…っ」
「忠次たちだってああ言ってくれているわけだし、な」
「はい…はい…!」
「ほら、ごんべいこう。忠勝が待ってる」
「はい…っ!」

妹よ、私は幸せです、本当に
ハーゲンダッツを食べて呪われた時はどうなるかと思ったけど私、家康様と共に生きていきます
幸せになるから!
ありがとう妹!
私が死んだときは「おーいごんべ様ぁー」……あれ?今なんか声が…

「朝餉ができましたよー起きてくださーい」
「んぅ…康、政、さん?」
「おはようございます」
「おはよ、ございます…あれ?」
「どうしました?」
「…あの、家康様は?」
「殿は忠勝殿と朝の鍛錬中です」
「へー…そうですか…」









「って、夢オチかよ!!!!!!ふざけんな畜生!!!!」
「おやおや、女子がそのような言葉を使ってはいけませんよ」
「うわああああああ康政さんのばかああああああ」

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