「バクラ」

「んー?」

前を歩くバクラを呼び止め、振り向かせる。
振り向いたバクラは私を見た瞬間固まった。

「何のマネだ…」

目を細め、私を睨み付けるバクラの眼光は鋭い。
ふふ、怒ってる怒ってる。

「バクラの真似」

そう、\/(゚∀゚)\/←これである。少し足を開き、さらに左右の手を上下に動かしてやれば完璧だ。

「……ふざけんじゃねえ」

恥ずかしいのか怒りのためか、顔を赤くしたバクラに対しクイッと上下運動。

「…江音子、ぶち殺すぞ…」

さらにクイッと上下運動。

「行動で返事するな」

いつまでもそれを止めない私に痺れを切らしたバクラが近付いてきた。

「えーだって、印象的すぎて」

「今から忘れさせてやろうかぁ?」

あ、笑顔が引きつってる。

「やだー。だって面白くて好きだし」

「…そうかよ」

何かされるかと思ったけど、バクラはそれだけ言って私から離れた。

「バクラ?」

「………」

「…ぶっ!?」

やった。
やりやがった。
本家の\/(゚∀゚)\/←に私は噴き出してしまった。

「オラオラ江音子、これが好きなんだろ?特別に見せてやるからしっかり目に焼き付けときやがれ!」

楽しそうに両手を上下に動かし続けるバクラを見て、私は笑いながら「ああ、コイツはバカなんだな」としみじみ思った。



モノマネ
(ヒャハハハハ!)
(ノリノリだねバクラ)






\/(゚∀゚)\/←これ大好きです、私。


(20091214)


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