グダグダ会議中
ハヤト「……今日のジムリーダー会議の司会者……つまり進行係はオレか……。よし、頑張ろう……」



ハヤト「失礼します。じゃあ、これからジムリーダー会議を始め……って早速全員寝てる!何で!?」

ミナキ「それは君が司会者のジムリーダー会議なんてやってらんねーって意味じゃあないかな、ハヤトくん!」

ハヤト「げっ、ミナキさん!?窓から覗いてる……きめえ!」

ミナキ「ハヤトくん、私はねマツバを待ってるんだ。だから、早くこの会議をさっさと終わらせてくれないかい?」

ハヤト「いや、全員寝てたらどうしようもねえだろ!!」

ミナキ「いや、関係ないね。だから、ハヤトくん君が会議を終わらせるまで私はこの窓からずっと君を見てるよ!プレッシャーでも感 じたまえ!」

ハヤト「うざい」

ピシャッ

ハヤト「窓も鍵もカーテンも閉めてやる。二度とオレを見んな!そして、全員起きろ!!どうせ起きてんだろ?」

マツバ「……バレてた?おはよう、ハヤトくん。ドッキリでしたー。びっくりした?」

ハヤト「ドッキリのレベルが低いからそんなに驚かなかったわ!早く全員起こしてジムリーダー会議するぞ!」

マツバ「つまんね。……みんな起きてー、ノリ悪極悪ハヤトくんが会議始めるってさ……」

ハヤト「何でノリが悪いだけで極悪扱いされなきゃならないんだよ!いつもお前は一言余分なんだよ!!」

アカネ「なあ、ヤナギおじいちゃんが起きひん。ほんまに寝てまったみたいやわー」

ハヤト「叩き起こせ!!」



---
ハヤト「……さて、やっと全員起きたところでジムリーダー会議を始める。今日の議題は……そうだな、自分の街の問題点と解決策についてだ」

アカネ「それってどういう事なん?」

ツクシ「ハヤトさんの説明がお堅すぎて、言ってることがよく分かりませーん」

ミカン「実際にハヤトくんが例を挙げてみてくれませんか?」

ハヤト「くっ……そうだな、例えばオレの街、キキョウシティの問題点は最近、不審な奴がよくうろついている、多分ロケット団だろうが……。で、その問題点の解決策として警備員や警察官を増やし、オレ自身もシティ内をパトロールしようと思う。っとこんな感じか?」

マツバ「長い。眠い」

ハヤト「うるさい!とにかく分かっただろ?じゃあ、順番に発表 してもらおうか……じゃあ、ツクシ…」

アカネ「はいはいっ!」

ハヤト「えっと……じゃあ、アカネ、先にどうぞ」

アカネ「最近な、リニアで老人に席を譲らん若者がおるんよ!」

ハヤト「ほうほう、それはいけないな」

アカネ「だから、次からちゃんと譲ります!」

ハヤト「てめえかよ!!ってそれ街の問題点じゃなくて、お前の問題点だろうが!って言うか、老人に席譲るとか常識だろうが、何してんだよお前!」

アカネ「何でやねん!コガネシティのリニア内での問題やで街の問題点にカウントしても良いやろ?」

ハヤト「あかん!日本語勉強しろ!まあ良い、次ツクシ!」

ツクシ「はーい、最近ね、ぼんぐりを乱獲する奴がいて困ってるんだー。おかげで街にはもうほとん どぼんぐりが無くて……」

ハヤト「ほう?それは問題だな」

ツクシ「そうでしょ、しかもそのぼんぐりを勝手に改造してモンスターボールにしちゃうんだよー」

ハヤト「……それって」

イブキ「……ガンテツさん…?」

ツクシ「とりあえず、解決策としてはその乱獲者を起訴するか、ヒワダのぼんぐりを根絶やしにするって策があるけどどうかな?」

マツバ「やめてあげなよ。あの人からぼんぐりとモンスターボール作りを取ったら何も残らないよ」

アカネ「しかも、ヒワダのぼんぐり根絶やしにしたら本末転倒やん!」

ハヤト「大体、それ問題点じゃなくてむしろお前の街の利点だろうが。何てこと言うんだよ全く。じゃあ、次マツバさん」

マツバ「僕の街って 観光地として有名だよね?スズの塔とか焼けた塔とか……。あれにさ、落書きする人が居てさ困ってるんだ」

ハヤト「最低だな」

マツバ「でしょ?昨日も新しい落書きがしてあってさ……相合い傘にスイクン・私って書いてあってさ……」

ハヤト「またそいつのせいか!それ確実にミナキさんだろ!!エンジュシティの問題点は多分八割ぐらいそいつのせいだと思うんだけど!本当にトラブルメーカーだな。……どうせなら今外に居るから、説教かましてきて良いぞ?」

マツバ「はは、良いよ。めんどくさいし」

ハヤト「あっそう……。一発殴ってきても良いぞ?」

マツバ「いや、彼には僕が拳を痛めてまで殴る価値は無い」

ハヤト「何カッコいいこと言ってんだか……。内容はな かなか最低だけどな。ま、良いか、じゃあ、次シジマさん」

シジマ「タンバシティの問題はズバリ二酸化炭素が増えて温暖化してることだ!」

マツバ「いや、それタンバだけじゃなくて世界規模の問題だと思うな」

シジマ「そこで、海に囲まれたタンバだが、木をたくさん植えて森を作ろうと思う!海と森に囲まれるタンバにしようと思う!」

ハヤト「おぉ、初めてまともっぽい意見!」

シジマ「タンバシティには森!ワシは筋肉モリモリ!」

ミカン「………」

ハヤト「てめえ!それが言いたかっただけだろ!」

マツバ「しかも、シジマさんの肉って筋肉と言うよりほとんど贅肉だよね?おまけにすべってるね」

シジマ「うーぎゃあー!!」

ハヤト「何か絶叫し てるけど放っておいて……次、ミカン」

ミカン「はい、アサギシティは何故か最近食料不足に悩まされてます」

ハヤト「それは君をどこかに閉じ込めておけば、解決すると思います」

ミカン「ええっ!?閉じ込められたらごはんはどうするんですか!?」

マツバ「砂を食え」

ハヤト「おい、お前何つーことを……人気下がるぞ!?」

ミカン「砂って美味しいんですか!?」

マツバ「試してみたら?」

ミカン「はい!」

ハヤト「何だこいつら…。もう好きにしとけ。えっと……次ヤナギさん」

ヤナギ「……ん、ああ…えっと……」

ハヤト「また寝てたな!?寝てた上に何も考えてなかったな!?……じゃあ、考えといて下さいね。先にイブキさんどうぞ」

イブ キ「私?……そうねえ、そう言えばワタル兄さんが『フスベシティにはオレがチャンピオンの部屋とお揃いの金のミニリュー像を大量に置いてやる!勿論フスベの税金でな!』って言ってたんだけど、これって問題よね?」

ハヤト「立派な問題ですね!」

イブキ「解決策はワタル兄さんを消すしかないと思ってるんだけど、どう思う?」

ハヤト「消すな!そっちの方がよっぽど問題だ!!」

マツバ「ミカンちゃんと同じ所に閉じ込めて砂を食わせれば良いよ」

ハヤト「良くねえ!」

ミカン「そんなの嫌ですー。ワタルさんと一緒は嫌ですー」

イブキ「砂を食べるのは良いの?」

ハヤト「ヤナギさん、もう大丈夫か?」

ヤナギ「大丈夫じゃ。えっと……先日、初めてアイスス ケートと言うものに挑戦してみた……。楽しかった」

ハヤト「日記か!?」

ヤナギ「だから、今度チョウジタウンのいかりの湖を凍らせてアイススケート場作りたい」

ツクシ「そんなことしたら赤いギャラドスがキレるよ」

アカネ「じいちゃん、じいちゃん!議題無視したらあかんて!」

ハヤト「も、もうやめてくれ!今日は解散!何でまともな会議が出来ないんだ……」

マツバ「ハヤトくんがみんなをまとめるの下手だからじゃないの?」

ハヤト「うっせえ!お前らのせいだ!!」






*****
相互記念として天城様に捧げます。
天城様のみお持ち帰り可能です。
相互ありがとうございます!
天城様は早かったのに、こちらは遅くなってしまって本当に申し訳 ありませんでした…!

『ハヤトとマツバ中心にジョウトジムリーダーの会議』とのリクエストですが、…出番が随分偏って…ますよね?
ハヤトとマツバ中心と言うより、ハヤト中心みたいな…?すいません!
久しぶりにジョウトジムリーダーを思いっきり書けて楽しかったです。
拙文ですが、貰ってくださったら嬉しいです。

相互本当にありがとうございました!
これからもよろしくお願いしますね!
では、リクエストありがとうございました!



*****
シーチキン!』の寒月様より相互記念で頂きました。
素晴らしいギャグです。始終笑いっぱなしです。
ボケまくりのジムリに突っ込むハヤトが最高です。
はた迷惑なミナキとワタルもおかしくて。

寒月様、こんな素敵な相互記念を書いてくださってありがとうございます!
prev * 1/1 * next
- ナノ -