イッシュ組トレーナーとNの回答
▽みんなで腕相撲をしたら、やっぱりアマネちゃんが一番勝ちでしょうか?
ミスミ「確かめるまでもなくアマネだろうな」

アマネ「そんな堂々と負けを認めていいの?」

ミスミ「それはつまり……俺を越えてみせろって挑発か?」

アマネ「そういうわけじゃないけど……っていうかミスミ君のなかのあたしのキャラおかしくない?」

ミスミ「よーし、じゃあアマネへの挑戦権をかけて勝負だ!」

アマネ「ミスミ君、なんでそんなノリノリなの?」


*というわけでチェレン、ベル、N、ヒサメ、リツカ、セツナが召集された。


ミスミ「まずはチェレン対N、ヒサメ対セツナ。チェレン対Nの勝者がオレと勝負、そこで勝った方がヒサメ対セツナの勝者と勝負して、優勝者がアマネへの挑戦権を得る。いいな?」

N「こういう勝負も互いを理解するためには必要なのかもしれないね」

ヒサメ「いや、そんなに難しく考えるようなものではないと思いますよ」

チェレン「はあ……メンドーだな」

ミスミ「じゃあ、棄権するか?」

チェレン「まさか。やるからにはベストを尽くすよ」

ヒサメ「ニーサンも全力?」

セツナ「当たり前だろ! お前も手を抜くなよ!」

ヒサメ「……善処するよ」

ベル「ねえねえ、なんであたしたちは参加しちゃだめなの?」

リツカ「そうですよ! 仲間外れ反対!」

ミスミ「うるせえ! これは男の勝負だ! 女は引っ込んでろ! 呼んでもねえのに勝手についてきやがって!」

アマネ「ミスミ君、あたしも女なんだけど?」

ベル「そうだよお!」

ミスミ「お前らがアマネと同じ土俵で戦えるわけないだろうが! クッキーやるからあっちいってろ!」

ベル「もごもご!」

リツカ「もごもご!」

ヒサメ「一応抗議はしてるけど、ほぼほぼクッキーで懐柔されてる……!」


【チェレン対N】

ミスミ「レディ、ファイ!」

N「計算によると込めるべき力は……」

チェレン「遅いよ」

パタン

ミスミ「はい、チェレンの勝ちー」

チェレン「当然の結果だね」

N「……ボクの計算は完璧だったはずだ」

ミスミ「計算だけ完璧でも意味ねえだろ。結局この世は力こそが正義なんだよ」

アマネ「ミスミ君のそのキャラはいったいなんなの?」

N「必要なのは、力……」

アマネ「N君、君はそっちにいっちゃだめ。思想が後戻りしてるから」


【ヒサメ対セツナ】

ミスミ「レディ、ファイ!」

セツナ「ふんっ!」

ヒサメ「くっ……!」

ミスミ「さっそくヒサメが圧されてるな」

アマネ「頑張って耐えてるけど、ここから巻き返すのは難しそうね」

リツカ「どっちも頑張れー!」

パタン

ミスミ「はい、セツナの勝ち」

ヒサメ「やっぱりニーサン強いね」

セツナ「お前も今回はちゃんと全力でやってたな。いつもより手強かった」

ヒサメ「適当にやるとニーサンとスミ兄が面倒そうだからね。おかげで手が痛いよ」

リツカ「二人ともかっこよかったよー! 負けちゃったけど、ちゃんと本気でやったひさっちゃんには花丸あげちゃう!」

ヒサメ「いらないから、その油性ペンしまって」


【ミスミ対チェレン】

ヒサメ「じゃあ、スミ兄に代わっておれが。……レディ、ファイ!」

ミスミ「ふんっ!」

チェレン「くっ!」

アマネ「あら、意外と互角」

ベル「昔はミスミの圧勝だったんだけどねえ、チャンピオンロードで修行してるうちにチェレンもたくましくなったみたい」

ミスミ「意外と耐えるじゃねえか」

チェレン「昔の僕だと思って油断してると、足元すくわれるよ」

アマネ「これは長期戦になりそうね。……あっ、ミスミ君が圧しはじめた」

パタン

ヒサメ「勝者、スミ兄」

ミスミ「よっしゃ!」

チェレン「くっ……君にはまだ敵わないか」

ミスミ「ふっ……また2年後出直してくるんだな」

アマネ「ミスミ君、やっぱり今日キャラおかしくない?」


【ミスミ対セツナ】

ヒサメ「はい、レディ、ファイ!」

ミスミ「ふんっ!」

セツナ「ふんっ!」

アマネ「あら、これもいい勝負」

N「腕力は互角のようだね」

セツナ「くっ……見た目に似合わず強い」

ミスミ「……見た目に似合わずは余計だ、ボケ!」

バンッ

ヒサメ「えっと、勝者、スミ兄ー」

セツナ「……今、いったいなにが起きたんだ!?」

ヒサメ「スミ兄、女顔と身長にコンプレックスがあるから、そこに言及されると怒りでパワーが増すんだよね」

セツナ「うっかり地雷を踏んじまったのか……」

ミスミ「どうだ!」

ベル「ミスミ、すごいねえ!」

アマネ「やっといつものミスミ君らしいところが見られてほっとしたわ」


【ミスミ対アマネ】

ヒサメ「レディ、ファイ!」

ミスミ「ふんっ!」

N「互角……いや、違う」

ベル「ミスミはすごく必死なのに、アマネは余裕そうだねえ」

チェレン「ああ、たいして力を込めているようには見えないのに、ぴくりとも動かない」

アマネ「……ハンデはここまでね」

ミスミ「えっ?」

パタン

ヒサメ「あっ……勝者、アマネさん!」

リツカ「さっすが、アマネお姉ちゃん!」

セツナ「すげえな、今までで一番あっさり勝負が決まっちまった」

アマネ「残念だったわね、ミスミ君」

ミスミ「くっ、完敗だった。流石は王者」

アマネ「王者ではないんだけど。レンブさんとかが相手だったら、負けちゃうだろうし」

ミスミ「やっぱりアマネこそが漢の中の漢だ!」

アマネ「違うからやめて。あと、今日のミスミ君のキャラはほんとになんなの」
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