四月馬鹿
ミナキ「おや、アキラから電話だ。珍しいな。はい、もしもし」

アキラ『あっ、もしもしミナキさん?今時間ありますよね』

ミナキ「確かに暇だが、何故そうも断定するんだ。失礼じゃないか?」

アキラ『四六時中スイクン追い駆け回してる人が何を言いますか。それはともかく、スイクンが今ハナダの岬にいるんですよ!』

ミナキ「それは本当か!よし、今そちらに向かうから待っていろ!」


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ミナキ「ハナダの岬に着いたが、スイクンもアキラもいない。……電話してみるか」

プルルルル

アキラ『はい、もしもしアキラですけど』

ミナキ「アキラ、ハナダの岬に来たが、スイクンがいないじゃないか!どういうことだ!」

アキラ『実は、スイクンが逃げてしまいまして、今追い掛けているところです。このまま行くと、チャンピオンロード?いえ、シロガネ山ですね』

ミナキ「シロガネ山だと!?あそこは一般人は入れないことになっているが……マツバに頼んでみるか」

アキラ『あたしは引き続きスイクン追いかけます。何かあったら連絡しますから、はやく来てくださいね。でないと、あたしが捕まえますから』

ミナキ「抜け駆けはなしだからな!」

アキラ『はいはい』


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キョウスケ「ねえ、さっきから誰と話してるの?」

アキラ「ミナキさん。スイクンのことなら何でも信じるから面白いのよね」

キョウスケ「あんまりからかったらかわいそうだよ」

アキラ「いいじゃない、エイプリルフールなんだから。さーて、次は誰を騙そうかな」

キョウスケ「ほどほどにしときなよ」



エイプリルフールにアキラが嘘ついてミナキを東奔西走させたって話
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