凪あす
七夕伝説で有名なのは、織姫と彦星が結婚生活を楽しみすぎて仕事をサボるようになり怒った天帝に天の川によって引き裂かれ年に一度だけ会うことを許されるというものですが、中国には他にもバージョンがあり、中でも『天河配』という話では、織姫と彦星は掟により恋することを禁じられた天の神と地上の人間だとか。けれど、織姫に一目惚れした彦星が彼女の羽衣を隠し、天に帰れなくなった織姫は彦星と夫婦となり幸せに暮らすものの、天帝に見つかって織姫は連れ戻され、彦星は本来なら人が行けないはずの天まで追いかけるけれど、結局天帝によって引き裂かれてしまうというストーリーだそうです。

細かいところは置いておいて、掟によって結ばれてはならないとこ(海村は追放されるだけですが)とか、故郷に帰れなくなって一緒に暮らすようになるとことか、本来なら追いかけることができない場所まで追いかけていくとことか、割りと結構紡ちさだなと。紡だったら、故意に羽衣を隠したりはしないだろうけど。
この話を知っていてちさきを織姫にしたのか、『待つ女』のイメージからなのか、たまたま7月だから七夕っぽくしただけなのかはわかりませんが、この話を知って尚更ちさきは織姫にぴったりだなと思いました。
『天河配』では羽衣の色は紫か桃色だそうですが、壁紙のちさきの羽衣も青と紫のグラデーションなので、そういう意味でもぴったりですね。凪あす本編でもエナのことを羽衣と言ってたりしますし。

これは私の贔屓目かもしれませんが、ちさき(とくに単体)のイラストって物語性が強いような気がします。考察しがいがあるというか。単純に私がちさきの時だけ考察したくなるってのもありますが。
ストーリー上色々と背負わされている子なので、一枚絵にも情報を込めやすいのかなと。

というわけで、死んでいた創作意欲も湧いてきたので、前に言っていた流星群を一緒に見る紡ちさを書き始めました。まだ書き出しを書いただけですが。
7月の終盤まで予定が詰まってるし、気圧にやられてなにもできないことも多いのでなかなか書く時間はとれませんが、無色の旅路と同時進行でゆっくりでも書き上げられればなと思います。
(2022/07/05)
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