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▽ 誕生日

ある日の朝。
私はいつものように学校に来て
自分の机で読書をしていた。
すると突然、彼。赤司征十郎が私の前に来た。

「秋、誕生日おめでとう」

唐突な彼の言葉に私は唖然とするしかなかった。
おはよう、じゃなくて?
てか、誕生日?誰の…?
あぁ、私のか…

『ありがとう』
「ん」

彼はそれだけ言って満足そうに微笑んだ。
おぉ、今日はご機嫌のようだ。
そんなことを思いながら読書に戻った。
征十郎の席は私の前の席。
ついでに私の席は一番後ろの窓側。
私にとって一番いい席だったりする。

それから、
何故かご機嫌な征十郎は席に着き、
私の方を見ると鞄の中から何かを取り出した。
すると、
征十郎はガサガサと音をたてながら取り出した
可愛らしくラッピングされている袋を私の前に突き出した。

『ん?』

征十郎を見ながら首を傾げてみる。

「誕生日プレゼントだよ」

征十郎はそう言ってまた微笑んだ。
あぁ、納得。

『征十郎、ありがとう』

私も同じ様に微笑んだ。


――――――――――――――――
霧月様の誕生日だったので…つい…

キャラが祝う側ってあんまりないよね!
てか見たことねぇや…



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