赤司征十郎。
あの男子と会って1日が過ぎて気付いた事があった。

『さつきー?』

同じクラスの桃井さつき。
今日の朝、私はいつもより早く起きれたので早めに学校へきた。
とりあえず、赤司の情報を知ろうと思って私より早く学校に着いていたさつきに聞いてみた。

「え?赤司くん?」
『ん?知ってるの?』
「うん、知ってるけど…珍しいね、和真が他人に興味を持つなんて」
『昨日ね、ちょっとあってさ』
「教えてくれる?昨日あったこと…教えてくれたら赤司くんのこと教えてあげる」
『ハァ…わかったよ』

やった!と喜ぶさつきは呆れる私を置いて、「ねぇ、先に教えてよ!」なんて急かしてきた。
もう、さっきから私のペースが乱れまくってるんだけど

『わかったから、落ち着いて』
「うん!で?で?昨日赤司くんと何があったの?」
『別にそんな大した事じゃないけど…』

私は昨日の出来事をさつきに話した。
放課後に提出物をしていると赤司が来たこと。
赤司に名前を聞かれたこと。
そのまま赤司が立ち去ったこと。
別に大した事ではない、そう言って話を終わらせた。

『次はさつきの番ね』
「ぇーっと、何が知りたいの?」
『逆に何を知ってるの?』
「いっぱい知ってるよ?」
『え?』

え、何?この子、ストーカー?

「そんな目で見ないでよっ!ストーカーとかじゃないからね!」
『………うん、信じてるよ』
「何その間っ!」

もう!違うんだからねっ!!と、プンプン怒りながらさつきは何かのノートを取り出した。

「えっと、これ見てくれれば大体わかると思うよ?」
『ん、さんきゅー』

さつきから受け取ったノートをぺらぺらとめくり、中身を確認していく。
そして、気付いた事。
それは…彼、赤司が帝光中学校バスケ部主将だということ。

はバスケ部員

(そっか、だからさつきはいっぱい知ってるって言ったのか)
(うん、マネージャーだからね!)
(知っておかなければならない…か)
(赤司くん以外も見たかったら見ていいよ?)
(へぇ、今日はやけに優しいね)
(今日は、じゃなくて今日も、でしょ!)
(はいはい、そうだったね)
(はい、は一回でいいのー!)




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