赤司と出会ってから数日、私の周りが変わった。
今までなら休日はさつきの買い物に付き合ったり、本を買いに行ったり、一人でいることが多かった。
それが苦痛とも感じなかったし、一人でいることも好きだった。

なのに、
今の休日は試合を観に来て欲しいと言われたから観に行ったり、二人で少し遠くに出かけたりと赤司と会う機会が多くなった。

私はそれも悪くないと思った。

『さつき、私どうしたらいいんだろうか』

赤司といると楽しい。
楽しませてくれるって言った方が良いのかもしれないが、楽しいのは事実。
青峰といると楽しいと思う。それと赤司へ向ける感情は一緒なのだろうか。
最近、不思議で仕方がない。
この感情はなんなのだろうか。

「どうしたらいいって…私だって和真じゃないからわかんないよ」

困った顔でさつきは私に話しかける。
放課後の教室。
今日は部活が休みらしく、久しぶりにさつきと二人で話している。

『私だってわからないや』

ははっと乾いた笑いが教室に響いた。

「好き、とかじゃないの?」
『好きって?』
「恋愛感情ってこと」
『あぁ、恋愛感情ね…恋愛ねぇ』

私だってそう考えたよ、でもさ…わかんないんだよ。
何が恋愛感情で何が人として好きなのか。

『どうしたらわかるんだろうね』

そう言うとさつきはまた困った顔をした。
あーあ、さつきを困らせてばっかりだ。

結局わからなかった

(時間かかってもいいんじゃない?告白されたわけじゃないんだしさ)
(うーん、そうだね)


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