現在始業式終了後のホームルーム前で、教室にいる。
一応、休み時間。
「なんで遅れたの?悠季君」
そして、相田の説教中。
あの後、ちゃんと走って体育館まで走った。
でも体育館見えたところでチャイムが鳴った。
そして、やる気をなくしたから歩いた。
そしたら見事に怒られた。相田に。
何故こんなにも相田が怒るのか。それは相田が学級委員的な感じのアレだからだ。
「理由がないの?!」
『いや、あるけど…』
正直、言いたくない。絶対信じないから。
絶対言いたくない。
「理由があるなら言いなさい!!」
「監督、それぐらいにしておいてやれよ」
「日向君…ダメよ!何回こんな事があったと思ってるの?!」
相田の言っている通り、俺はこういうことが多い。
だからこそ今回も信じてもらえない。そう思ってる。だから言わない。
別にいいけどさ…
「おーい、アリス!先生が呼んでるぞ!」
『んー、わかったー』
伊月に言われ、俺は教室のドアの近くで立っている先生のもとへ行った。
『なんすか』
「あぁ、また相田に怒られてたのかい?」
『そうっすよ、先生のせいでね』
「それは悪かったよ」
先生はヘラっと笑った。
そして、近くにいた氷室が席を立ち相田のところへ行く。
どうせ伝えるんだろ…めんどくせぇ…
「それでね、またなんだけど…」
先生は一応申し訳なさそうに言い出した。
また頼み事かよ…俺以外にしてくれねぇかな…
『はぁ…』
そんな事を考えていたら無意識にため息が出た。
「いつも悪いな」
困った顔のまま笑う。この先生の癖だ。疲れていたら無意識にでるらしい。
だから断れないのだけれど…
『いいっすよ、まぁ適度な休憩とかした方がいいと思いますけどね』
「あぁ、わかってるんだけどな」
『じゃ、これは放課後に俺がやっておくので』
「うん、頼んだ」
そう言って先生は教室から離れていった。
さて、俺も席に戻るか…
と思ってからふと考える。
あれ?前のクラスとなんか雰囲気にてる…?
……………あぁ、わかった。あいつらがいるからだ。
結局一緒のクラス
((相田、日向、伊月、氷室…バスケ部多いなぁ…このクラス))
(ちょっと!さっきの話だけどなんで言わなかったの?!)
(ん?言ったってどうせ信じなかったろ?)
(アンタねぇ……信じるわよ、それくらい)
(へぇ、それは驚いた)
(後で先生に確認すればいいだけの事なんだから)
(それは信じてるっていわねぇから)