「今日からこいつがマネージャーじゃ」

部活が始まって少ししてから、猫又監督が連れてきたのはまったく知らない女の子だった。皆それぞれ違和感を覚えながら、監督のところに集合すれば、ポンと爆弾が落とされた。まだ頭がついていっていない。え?なんだって?マジか

「かッ監督監督!!!!ほんとっスカ!?マネージャーってあのマネージャー!?!?」
「嘘ついてどうする」
「ヤッターーーーー!念願の女マネ!!」

虎が騒ぐのも無理はない。他の部員も皆お口がポカーン。俺もポカーン。
このじじい、また唐突に言い出しやがって。

「えっと、猫又さんのご近所に住んでる2年の華椿 美雅です…」

実はわたしも突然連れて来られたので、びっくりしてます。と、彼女ーもとい華椿さんは続けた。おいおい本人も把握してなかったのかよ。

「美雅ちゃんは気もきくし何より暇そうだったから、安心していいぞ」
「帰りますよ私」

なんだかんだ言ってこんなムサ苦しいところでマネジメントしてくれるなんて、ありがたいの一点だ。
めんどうなことさえなければ。

「てことで、キャプテン。慣れるまでの間こいつの指導よろしく」
「はぁ!?」


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