「あーっ終わったああああっ!」
全ての仕事が終わり、私はデスクに突っ伏す。
あの山のような量の仕事を終わらせるなんて…私は天才かしら。
「お疲れ」
「頑張ったな」
「総司、一!」
私は2人と顔を合わせると、ニヤッと笑う。
「飲むか!」

ということで。
「なにゆえ俺の家なのだ…」
「ジャンケン弱いんだもん、一」
「ねー、いつも負けるし」
「なっ…そんなことはない!」
「いいから飲も飲も」
とりあえずビールから、と買ってきたビールを開ける。
「…ぷはっ! 美味い!」
「名前っておっさんみたいだよね…」
「なんとでも言え! 今の私に怖いものはない!」
「君って馬鹿だよね…」
2人で喋りながら飲んでいると、一が静かなのに気付く。
「一?」
気になって後ろを向くとそこには、

「わああああっ! 一!?」
一升瓶を一気飲みしている一がいた。
「うわ、一くんすごい飲んでるー」
「止めろよ! 下手したら死ぬぞ!」
「だってこうなったらもう一くんはダメだもん」
「う、そうだった…!」
どうしよう、と私があたふたしていると。
「え、一?」
「ちょ、一くん?」
一の手に握られていたのは、
「王様ゲームをしよう!」
3本の割りばしだった。

「王様は誰だ」
「わ、私です…」
私がおずおずと手を挙げる。
「そうか…命令はなんだ」
もう…私も吹っ切れるしかない!
「…1番と2番が手をつなぐ!」
「なんと…俺が2番ではないか、1番は誰だ!?」
「僕しかいないでしょ…」
うわ、一がやろうって自分で言い出したくせにすごい嫌そうな顔してるよ…
「触るな」
「王様の命令は絶対、でしょ」
「……………」
よし。

第2ラウンド。
「王様は誰だ…俺か」
((えっ!))
どうしよう、酔った一が命令なんて…怖い!
「じゃあ…1番と2番は酒を買ってこい」
「「これ以上飲む気!?」」
総司と声が重なる。
これ以上飲んだら…ほんとに死んじゃうよ!?
「王様の命令が聞けないというのか!」
「「聞けないよ!」」
「では口付けだ! 1番と2番が口付けをすればいい!」
「総司となんかやだよ!」 「名前となんて嫌だよ!」
…は? 何あいつ? こっちの方が願い下げですけど?
「やるまで許さないぞ!」
「「え」」

酔った彼は、もう
誰にも止められない

「早くしろ! 早くしてしまえ!」
「「一(くん)キャラ変わりすぎだよ!」」
誰か一を止めて下さい…!
しかしもう止まるわけもなく、どんちゃん騒ぎは朝まで続いたのだった…





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