「君が、好きなんだ」


僕的には、人生で初めての告白だし、ちゃんと真剣に言ったつもり。
―だったんだけど。


「何言ってんの?総司頭大丈夫?」
彼女は心配そうに僕の顔を覗き込んできた。
「あのさあ、僕本気なんだけど」
「本気で頭が悪いの…?」
「それすごい失礼だよね」
それに、頭が悪いのは君だよね。
「総司が私のことを好きなんて、ありえないでしょ?」
そう言って笑う彼女の笑顔は、いつも通りにかわいい。本当、いつも通り。
だから―

「本気だよ?」

そのいつも通りの笑顔を、崩してみたくなったんだ。
「…んっ…!?そっ…!?」
唇を離すと、彼女は顔を真っ赤にしている。
「総司、どういうこと…!?」
ここまでやっても分からないなんて、

「君はほんとに馬鹿だなあ」

そういうところも好きなんだけど、ね。










/
×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -