「…総司の進路?」
「うん、進路」

進路 沖田編

そう言って総司が見せたのは進路希望の用紙。
…うわあ、見事に真っ白。
「別になりたいものないしさあー、全部「なし」って書いたら土方さんに怒られちゃった」
そりゃあ怒るでしょうよ…
「なりたいものないの?」
「うーん、別に。 君は何かあるの?」
「私は幼稚園の先生」
「ああ、ぴったりだね」
一応ずっと決めていて、大学もそっち系に進学する予定。
「どうしようかな…」
総司はうーんと唸った後、ぱっと閃いたように顔をあげた。
「きーめた♪」
「何?」
「君の旦那さん」

嬉しそうに言ったのち、総司は赤くなった私を見て、ニヤリと笑ったのだった。






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