『ね!総司!おーきーてー!!』
「うーん。…うるさいなぁ」
『いつまでも寝てるからでしょ!早く起きて!』
「あとちょっと…」
『もう充分待ったんだけど!』
「………」
こうなったら無理矢理にでもたたき起こすしかない!
そう思った私は布団を引き剥がそうと手をのばした。
そのとき…
ばさっ
思いっきり腕を引っ張られた。
目の前がいきなり暗くなって、体がじんわりと温かくなる。
そうか…布団の中にいるんだ、私。
暗がりにもなれてきて、そうだと理解したとき、私の真正面ににやりと笑う総司の顔があった。
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